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夫の家事育児時間、妻の働き方で増える? 増えない?(2ページ目)

ここ数年、料理が得意な男性やイクメンなど、家事や育児を行う男性も増えてきた印象があります。皆さんの中にも、ご主人の方が料理(や掃除)が得意、というご夫婦もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、妻の働き方によって、夫の家事育児時間がどう変わるのか、調べてみました。

平野 直子

執筆者:平野 直子

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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家事の効率化も進んでいる?

前出の調査では、年齢階級別の男女の家事時間に関する調査も行われています。平成18年と平成23年の5年間を比較すると、男性は、どの年齢層もほぼ横ばいですが、女性は、55歳未満で減少傾向にあることが分かりました。特に、30歳から54歳の女性は、家事の時間を減らしていることが分かります。

平成23年「社会生活基本調査」をもとにガイド平野が図表作成(クリックすると拡大表示されます。)

平成23年「社会生活基本調査」(総務省)をもとにガイド平野が図表作成(クリックすると拡大表示されます。)


家事を効率的に行うために、例えば、ネットスーパーや食材宅配などを利用したり、お惣菜コーナーを利用して料理にかける時間を短縮したり、洗濯乾燥機や食洗機、お掃除ロボットなどの便利家電を利用するなどの方法が考えられます。また、水周りの掃除や庭の手入れなど、家事代行サービスを利用しているかもしれません。

●共働き夫婦の家事、時間とお金どれだけかける?
●共働き夫婦に便利な省エネ家電の賢い選び方
●料理も夫婦の愛も冷やさない! 調理時間と費用の関係

世帯収入を増やすためには、夫の家事力は、不可欠!

妻の家事時間が減ると、くつろいだり、スキルアップする時間も増え、世帯収入もアップだね!

妻の家事時間が減ると、くつろいだり、スキルアップする時間も増え、世帯収入もアップだね!

便利な家電やサービス等を活用して、家事の時間を短縮したとしても、短縮できる範囲には限度があります。今回紹介した平成23年「社会生活基本調査」では、共働き世帯の妻の仕事等の時間は、約4時間半でした。今後さらに世帯収入を増やすためには、妻が仕事をする時間を増やす必要もあるでしょう。

民間の家事代行サービスもたくさん登場していますが、まだまだ料金や心理面等で、利用者は少ないのが現状です。今後、世帯収入をもっと増やしたいと考えている方で、今は、妻に家事育児等の負担がかかっている、という場合は、2人で具体的なライフプランと働き方、家事の分担についても、話し合ってみてください。

【関連リンク】
●共働きのワークライフ&マネーバランス
●わが家の家計戦略! 「働くなでしこ」大作戦!
●扶養を外れて働くと専業主婦の2倍貯められる!?
●イクメンは家族の将来&日本経済を救う!?

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