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光のふしぎに迫る「ヒカリ展」開催中

現在、国立科学博物館で「ヒカリ展]が開催されています。「宇宙と光」、「地球と光」、「人と光」をキーワードにし、「光」を各々の方向から見た解説や展示が行われています。私たちが生活している上で欠かせない、けれども普段なかなか深く向き合うことの少ない可視光線や紫外線などのヒカリも、様々な手法を使ってわかりやすく説明されているため、多くの気づきを得ることができるでしょう。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

ヒカリ展 光のふしぎ、未知の輝きに迫る!

現在、上野の国立科学博物館で「ヒカリ展」が開催されています。開催期間は2014年10月28日から2015年2月22日までの 100日間にわたりますが、会期である2014年から2015年にかけては光に関するメモリアル・イヤーです。

西暦1015年(1000年前)、イスラムのイブン・アル=ハイサムが光の研究をまとめたのをはじめ、1865年(150年前)、マクスウェルが光は電磁波であると発表、1915年(100年前)には、アインシュタインが一般相対性理論を提唱するなど、このような記念すべき年に「ヒカリ展」が開催されています。

展示は「宇宙と光」、「地球と光」、「人と光」の3部構成で、何れも興味深い内容になっておりますが、ここでは特に「照明」に深く関係する内容をピックアップしてご紹介いたします。

未来のイルミネーション「光る花」と「光る繭」

2008年、下村博士のノーベル化学賞受賞で注目された「蛍光たんぱく質」と今年のノーベル物理学賞受賞(赤崎氏、天野氏、中村氏の3博士)で話題になった「青色LED」の技術などによって未来を彩るイルミネーションは必見です。

トレニア

写真1.上:私たちが通常見ている状態のトレニアの花
下:青色LEDを照射した状態のトレニア。

写真1は海洋プランクトンの蛍光たんぱく質を導入した「光る花」です。トレニア(和名:夏スミレ)の生花で青色LEDをあてると光ります。ドライフラワーにしても蛍光が失われない、とのことです。

光る繭

写真2. 蔟(まぶし=カイコが繭を作るときの足場となる道具)に作られた光る繭(展示協力:農業生物資源研究所)

写真2はサンゴ類やオワンクラゲの蛍光たんぱく質を組み込んだ蚕の繭で、写真3はそれらを利用し装飾された「コクーンツリー」です。
コクーンツリー

写真3 光る繭を使って作られたツリー



蛍光鉱物でつくる美しい光の世界

地球46億年の活動の中で生まれた鉱物の中には、紫外線やレーザー光線を当てると美しい蛍光を発するものがあります。

珪亜鉛鉱

写真4.上は可視光で照明した珪亜鉛鉱、下は同様に紫外線照射による見え方。

写真4は珪亜鉛鉱です。

方解石

写真5.上は可視光で照明された方解石。下は同様にレーザー照射による見え方。

写真5は方解石です。

LEDランプの発光原理に蛍光体の話が良く出ますが、これらの蛍光体の主成分は元をたどると貝や骨・鉱物など含まれる元素で構成されものですが、そのまま利用されることはなく同等の合成物が用いられます。


日本の明かり

日本の明かり

写真6. 大昔の明かり道具から最新の有機EL(左奥)の光まで

写真6は日本の明かりコーナーです。人類が光を意図的に利用した最初が「明かり」と言われています。このコーナーでは火を使用した明かりから最新の有機ELの光までが一堂に見られます。

光は目に見える光と見えない光があります。見える光は照明などで生活に役立っていることは誰もが分かっていますが、見えない光も意外な所で私たちの生活に関わっています。

21世紀は光の時代と言われていますが、この展覧会は光をその基本から応用まで幅広く、そして楽しく知ることの出来る企画になっています。

ヒカリ展 光のふしぎ、未知の輝きに迫る!】
開催期間:2014年10月28日(火)~2015年2月22日(日)
開催場所:国立科学博物館 〒110-8718 東京都台東区上野公園 7-20
詳しくは「ヒカリ展」のHPをご覧ください:http://hikari.exhn.jp

Copyright(c)中島龍興照明デザイン研究所. All rights reserved

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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