夫婦関係/夫婦円満のコツ

「お料理上手」よりも「お掃除上手」が“できる夫”

家事というものがあんまり得意じゃない夫がまず担当すべき家事は「お風呂掃除」です。「料理」のようなおいしいところをもっていくのではなく「ママが嫌がるところ」こそを担当するのがポイントです。

執筆者:おおた としまさ

「おいしいところ」よりも「きたないところ」

妻が嫌いな家事No.1は風呂掃除。これを率先して引き受けてこそ、できる夫!

妻が嫌いな家事No.1は風呂掃除。これを率先して引き受けてこそ、できる夫!

既婚男性に「どんな家事をしてますか?」と聞くと、まっさきに「料理してます!」と胸を張る人がいます。実はこれが残念賞なのです。

「家事をする」といってもたくさんのメニューがあります。「料理」というのはその中でも「花形」に当たります。文字通り「おいしい」ところ。「料理」と「炊事」は違います。1回でもおいしいものを作れば、それは「料理」といえます。でも「炊事」は栄養バランスや家族の嗜好、さらに家計のことまで考えて1日3食継続的に作ることです。これがなかなか苦行なわけです。だから、たまの「料理」でドヤ顔をされると妻としてはムカッとしちゃうのです。「ありがとう」なんて本心では言えないわけです。

そこで、「おいしいところ」より「妻が嫌がるところ」こそを進んでこなすのが“できる男”のしたたかさ。「汚い、危険、かっこ悪い」の3K家事をこなしてこそ、妻から本当に感謝される夫になれるというもの。

拙著『忙しいビジネスマンのための3分間育児』でも書いたことですが、2012年に行われたある調査によると、主婦の嫌いな家事の1位は、「お風呂掃除」でした。一方、どんなに忙しいビジネスマンでも、お風呂掃除ならできますね。たとえ帰りが遅くても、最後に自分が一風呂浴びた後にチャッチャと洗ってしまえばいいのですから。毎日ちょっとずつきれいにしていれば、大仕事になることはほとんどありません。それでも、妻からしてみれば、お風呂掃除という嫌な家事から一切解放されるわけですから、気まぐれに料理をされるよりもよっぽどうれしいわけです。


「みえないところ」に手が届くのが“いい男”

ただし、毎日浴槽をブラシで洗うことだけがお風呂掃除ではありません。排水溝にたまってどろどろになった髪の毛をぬるっと取り出す汚れ役を買って出るなんて、男前でかっこいいですね。鏡についた水垢のウロコ取りなんかも、達成感が味わえて意外と楽しいもの。タイル目地のカビ取りは手間と時間がかかりますが、カビの発生を防ぐ処置までできるとまさにプロ級です。

掃除のような地味な家事を継続してやるコツは、自分で道具を選ぶことです。浴槽を洗うブラシ、鏡のウロコ取りができる研磨剤、カビの発生を抑える薬品など、自分自身でこだわりをもって道具を選ぶと、お風呂掃除も楽しいイベントになります。

そしてもうひとつ、忘れちゃいけないところがあります。風呂釜の追いだき配管です。ちなみに、「はじめてのお風呂セミナー」事務局が0歳から3歳児までの子どもを持つお母さんを対象にした調査では、子どもと一緒にお風呂に入るようになってから、特に気になりだした場所として、1番目に洗い場の床、2番目に追いだきの配管、3番目に子どものおもちゃを挙げています。

目には見えないし、面倒なので、ついほったらかしにしてしまっている家庭も多いのではないかと思いますが、衛生微生物研究センターの調査によると、「3日間お湯張りをしないと、追いだき配管の中で雑菌が約50~450倍に増殖した」そうです。

シャワーですませて浴槽を使っていない日が続いたときこそ、追いだき配管の掃除が必要なのです。そういうときこそ、“できる男”の出番です。そういうところでがんばってこそ、妻も夫に素直に「ありがとう」が言えるというものです。

全国の美人すぎる妻の皆様にもお願いがあります。お風呂掃除に精を出すけなげな夫の姿を見たらぜひ、「さすが!知らなかった!すごい!」と惜しみない声援を投げかけてあげてください。男ってそういうことで、ますますがんばれちゃう生き物ですから。

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