大学生の奨学金/奨学金の基礎知識・トレンド

学費で大学進学を諦める前に~夜間部という選択~(2ページ目)

大学進学には、住宅購入に次いで大きなお金が掛かるといわれています。「大学には進学させたいが、経済的に厳しいので諦めるしかないのか……」、そのような時は、学費の安さが魅力の夜間部という選択肢もあります。昔に比べて夜間部を持つ大学は少なくなりましたが、今なお2万人以上の学生が夜間部で学んでいます。今回は学費を抑えて進学する夜間部にスポットを当ててみます。

久米 忠史

執筆者:久米 忠史

大学生の奨学金ガイド


複数学部で夜間部を設ける国・私立大学

国立大学では唯一、琉球大学が「法文学部」「観光産業科学部」「工学部」の3学部に夜間部を設けています。前に述べましたが、国立の夜間部は入学金14万1000円、授業料26万7900円の40万8900円が初年度学費となります。

次に複数学部に夜間部を持つ私立大学の学部と学費を見てみます。

<校名(所在地)/夜間部実施学部/初年度学費>
・北海学園大学(北海道)
人文学部、経済学部、法学部、経営学部
入学金10万円+授業料施設費等50万9000円~52万1000円

・専修大学(東京)
経済学部、法学部、商学部
入学金13万円+授業料施設費等62万2500円

・東京理科大学(東京)
理学部、工学部
入学金15万円+授業料施設費等68万円~74万円

・東洋大学(東京)
文学部、経済学部、経営学部、法学部、社会学部、国際地域学部
入学金18万円+授業料施設費等54万円

・九州産業大学(福岡)
経済学部、商学部
入学金7万円+授業料施設費等38万2350円

授業料は学科により異なることがありますが、年間の学費が40万円~60万円程度ということは月に換算すると3万円~5万円ほどなので、アルバイトでも十分に捻出できる費用です。

夜間部への進学は個人的には一番お勧めしたい進路ですが、意外に誤解が多いことも感じています。

続いては、夜間部に関する誤解を解き、夜間部進学を考える学生の不安を解消したいと思います。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます