資産運用/資産運用をするときの鉄則

貯・増・稼のバランスで考える資産形成法

将来に向けて資産を増やしていくための手段、「貯める」「増やす」「稼ぐ」。それぞれへの比重の置き方は、一つ一つの家庭で異なります。我が家に合った最適バランスで無理なく続けられる資産形成を目指すことが大事。今回ご紹介する4つのタイプ、あなたが最も近いのはどれ?

執筆者:村岡 里香

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「高節約力&リスク回避タイプ」

チラシのお買い得情報を見つける感覚で少しでも有利な預け先を探そう

お買い得情報を見つける感覚で有利な預け先を探そう

「元本割れするのは怖い」「リスクをとってリターンを目指すより、節約することにやる気を感じる」。そんなあなたがお金を増やすには、運用よりも節約技を磨いて貯め力を高める方が早いでしょう。

運用で毎年決まった運用益はあげられませんが、節約で浮かせられたお金は毎年確実に積み上げることができます。たとえば年収のうち5%をさらに節約できるようになれば20年、10%を節約できるようになれば10年で年収分の資産を増やすことができるわけです。

ただし、せっかく貯めたお金は大切に扱いたいもの。金融商品の金利に着目し、できるだけ有利なところに預けるようにしましょう。たとえば1年定期の金利はメガバンクでは0.025%ですが、ネット銀行は0.25%、個人向け国債の変動10年物は直近金利0.34%と10倍以上違います。預け先選びも立派な資産運用なのです。

もっと高い金利を探せば、社債や仕組預金といったものもありますが、社債は信用リスク、仕組預金は金利変動リスクなどが高いので要注意。今は金利が歴史的低水準なので、将来の金利上昇の可能性をふまえ、預入期間1年もしくは変動金利型の商品の中で有利なところを選んでおくのが無難です。

「ほどほど節約・じっくり運用タイプ」

大きく減ったら困るお金の運用法は、失敗をしにくくほどほどに増やせる投信積立が一番!

大きく減ったら困るお金の運用法は、やっぱり投信積立!

「節約は無理のない範囲で。運用は長期でじっくりと増やしていきたい」「平日も休日も仕事や家族サービスで忙しい身なので、あまり相場を気にできない」。そんなマイペースなあなたの最適なお供になりそうなのが、投資信託です。

投資信託は、運用のプロが様々な銘柄に分散投資する金融商品で、貯蓄感覚で積立できるのが特徴です。インデックス型であれば、投資対象が日経平均株価やMSCIコクサイ指数といったメジャーな指標なので、初心者にも値動きがわかりやすくお奨めです。中でもできるだけコストの安いものを選ぶと良いでしょう。

自分の相場観に頼ることなく、世界中の資産に分散投資することで世界経済の波に乗るのが運用の基本。国内株式、外国株式、国内債券、外国株式の伝統4資産を、自分に合った配分で組み合わせてください。

まずは「株式50%債券50%」の割合からスタートし、資産全体の値動きを見なが株式比率を上下させてリスクを調整していくのも一手。外国資産の中の「先進国」と「新興国」の比率も、自分のリスク許容度や成長期待度にあわせて調節してみましょう。

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