仕事・給与/気になる!給料・ボーナス最新情報

約2倍の格差も!? 業種別・職種別の時給ランキング

給料の「額」が多いに越したことはありませんが、その給料を得るのに費やした「時間」にも目を向けたいもの。職業を選択する上で「時給」は意外と重要な要素!? 業界別・職種別の時給をランキング形式で紹介し、サラリーマンに優しい業界を探ります。

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

  • Comment Page Icon

あなたの業種・職種の時給は高い? 低い?

自分の仕事の「コストパフォーマンス」を考えてみよう

自分の仕事の「コストパフォーマンス」を考えてみよう

給与や収入の多い少ないはよく話題にのぼりますが、その収入を得るのにどれだけの労働時間を費やしたかという視点も大切なところ。職業を選択する上で「時給」は意外と重要な要素。 業種別、職種別の時給をランキング形式で紹介し、サラリーマンに優しい業界を探ります。

この記事では、厚生労働省が調査した「平成25年賃金構造基本統計調査(全国)」の結果をもとに時給を換算しています。今回は「時給=現金給与額(※)÷総労働時間数」としました。

(※)現金給与額:労働契約等であらかじめ定められている支給条件、算定方法により支給された現金給与額。基本給、職務手当、精皆勤手当、通勤手当、家族手当、超過労働給与額(残業手当など)も含まれる。

産業別:時給トップは電気・ガス2820円

産業別の一般労働者(短時間労働者以外)の給与から割り出した時給(現金給与額 ÷ 総労働時間数)。時給が高い順に並べている  全体の平均は1830円。2000円以上が5業種ある中、1500円以下も1業種あり差が大きくなっている。 「平成25年賃金構造基本統計調査(全国)」(厚生労働省)の結果より筆者が編集 ※クリックで拡大表示

産業別の一般労働者(短時間労働者以外)の給与から割り出した時給。時給が高い順に並べている。全体の平均は1830円。2000円以上が5業種ある中、1500円以下も1業種あり差が大きくなっている/
厚生労働省「平成25年賃金構造基本統計調査(全国)」の結果より筆者が編集

上の表は、一般労働者(短時間労働者以外)の給与から割り出した時給を産業別にまとめ、時給が高いものから並べたものです。

全体の平均をみると、1カ月の所定内労働時間は163時間、残業時間は14時間で総労働時間は177時間。残業代も含めた現金給与額は32万4000円となり、時給は1830円と計算されます。

時給が一番高額になったのは、電気・ガス・熱供給・水道業で2820円。続いて、情報通信業が2440円、教育・学習支援業、金融業・保険業が2430円となっています。これらの業種は、平均より現金給与額が10万円前後高いのに加え、所定内実労働時間数が10時間ほど少なくなっており、時給が大幅にアップしています。

1500円以下の低時給は宿泊業・飲食サービス業

時給が低い業種を見てみると、宿泊業・飲食サービス業が1360円で、時給1500円以下という結果に。 所定内労働時間も170時間を超えており、平均より10時間程度多くなっています。長時間労働なのに給料が低くなっています。

時給トップの電気・ガス・熱供給・水道業の時給は、ワーストの宿泊業・飲食サービス業の時給の約2倍。 現金給与額も電気・ガスの46万2500円に対して、宿泊業・飲食サービス業は25万3400円で約1.8倍。総労働時間数は電気・ガスは164時間に対して、宿泊業・飲食サービス業は186時間で22時間もの差が出ています。

高時給の産業では労働時間が短く給料は高く、低時給の産業では労働時間が長く給料は低い傾向となっています。給与の金額だけではなく、その対価を得るための労働時間も考えると、給与の格差はさらに広がっています。

業種の大分類での調査結果を紹介しました。次のページでは更に細かく業種を分類してみてみましょう。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます