MAZDA(マツダ)/デミオ

マツダ新型デミオ、気になる評価は?

マツダの新型デミオが価格など全てのスペックを公表し、正式に受注開始。すでにプロトタイプの試乗レポートをするなど車両の概要はわかっていたが、今回は価格が判明したということで、マツダ新型デミオについてもう一度、評価いたします!

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

新型デミオが価格など全てのスペックを公表!

新型デミオ写真1

マツダは2014年9月11日に新型『デミオ』を発表、予約販売を開始した


様々な情報が飛び交っていた新型デミオながら、2014年9月11日より価格など全てのスペックを公表。正式に受注開始となった。すでにプロトタイプの試乗レポートをするなど車両の概要は判明していたものの、価格が解らないと評価出来ない。安全装備だって公表していませんでした。果たしていかに?

まず、気になる価格だけれど、売れ筋となるクリーンディーゼル搭載の『15XD』で178万2千円。このグレード、30km/h以下で稼働する簡易型自動ブレーキやサイドエアバッグ、アルミホイールなどを標準で装備する。トヨタ・アクアの『S』を同等の装備内容にしたら195万3515円だ。

アクアより少しリーズナブルなホンダ・フィットHVでもサイドエアバッグと簡易型自動ブレーキを付けたら、アルミホイールなど無しで182万9143円。デミオだったらクルーズコントロールからLEDヘッドライト、16インチタイヤまで標準の『XDツーリング』(194万4千円)が買える!

大雑把に言ってアクアより20万円、フィットHVより10万円くらい安価。それでいて燃料コストは同等だ(実用燃費こそ15%程度負けるものの、燃料である軽油が15%安い)。今やコンパクトクラスの人気モデルになっているハイブリッド勢より多くの点でリーズナブル。
新型デミオ写真2

コンパクトカーながら、上質かつ遊び心のあるインテリア

燃費についてはJC08で26.4km/Lと発表された(マニュアル車だと30km/L)。AT車の場合、渋滞の多い地域での実用燃費はハイブリッド勢より15%以上負けるが、流れの良い道になるとハイブリッドと同等。高速巡航だったら良い勝負である。年間の燃料代はイーブンかと。

多少のことじゃホメない評論家でも新型デミオは……

新型デミオ写真3

マツダの新世代技術「SKYACTIV(スカイアクティブ)」を採用

参考までに書いておくと「走る楽しさ」は圧倒的にデミオ優位。なんたってガソリンエンジンなら2.5リッターに相当する実用回転域のトルクを持つ。アクセル踏んだ時の爽快感ときたらプライスレス。十分静かなクリーンディーゼルだし、アイドリングストップも付いています。

安全装備は前述の通り、前方が30km/h以下で稼働するレーザー式の簡易型。オプションで左右後方を感知するミリ波レーダー式のブランドスポット警報(BMS。地デジTVとセットで11万8800円)を選べる。高速道路で発生する事故の多くは車線変更時の接触。BMSの装着をすすめておく。

1.3リッターガソリンエンジン搭載車はどうか。JC08モードで24.6km/L。装備やスペック、価格を見ると、同じクラスのフィットの1.3リッターに届かない。したがってクルマの質感の高さで勝負しなければならず、訴求に時間や手間が掛かることだろう。少し厳しい展開か?
新型デミオ写真4

ダマされたと思って新型デミオのクリーンディーゼルに試乗してほしい

いずれにしろクリーンディーゼル搭載モデルは素晴らしい! 私のように多少のことじゃクルマをホメないスレた自動車評論家でも感心しきり。このクラスのクルマの購入を考えているなら、ダマされたと思ってデミオのクリーンディーゼルに試乗してみて頂きたい。きっと「いいね!」したくなるだろう。

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