鉄道/新幹線

東海道新幹線の車窓から ~意外な見どころを楽しむ~

2014年10月1日で開業50周年を迎える東海道新幹線。ビジネスや所用で乗る人が多いせいか、車窓に注意を払う人は多くない。しかし、富士山、浜名湖など自然豊かな情景が通り過ぎ、そればかりかユニークな「見どころ」も点在し、変化に富んで退屈しない。たまには車内での仕事や居眠りをやめ、車窓に注目しようではないか。何度も乗っていても、今まで気づかなかった発見があり、楽しめること請け合いである

野田 隆

執筆者:野田 隆

鉄道ガイド

東海道新幹線の旅のはじまり

「のぞみ」は西へ

東京駅を発車、「のぞみ」は西へ

東京駅を出発した東海道新幹線は、品川駅に停まり、かなりの乗客を迎え入れて発車する。横須賀線や湘南新宿ラインの電車が走る線路と並走しつつ、多摩川を渡り、発展著しい武蔵小杉を通過する。慶應義塾大学日吉キャンパスの脇をトンネルでかすめ、鶴見川を渡ると新横浜。ここでほぼ満員となると、今までの走りは助走だったようで、いよいよ本格的な高速走行へと変わる。

東海道新幹線の車窓、やはり見逃せない富士山

湯河原付近を快走するN700系

湯河原付近を快走するN700系

相模鉄道と交差し、住宅地の中を走り抜け、相模川を渡ると、次第に視界が開けていく。小田原駅を過ぎ、箱根登山鉄道を跨ぐと、トンネルが連続する。湯河原を通り、トンネルをいくつもくぐると熱海駅。左手にリゾートホテルが見えるまもなく長大な丹那トンネルに突入する。
富士山

頂上付近を雪で覆われた富士山

三島駅を過ぎる頃から、晴れていれば、右手には富士山の麗姿が現れる。雲のかかり具合、山頂付近の雪の様子など四季折々に変化するので、何回見ても飽きない。富士山が後ろに消えてしまい、列車が富士川を渡る時、右手に並行しているのが富士川水管橋で、10連アーチの優美な姿が印象的だ。
富士川水管橋

優美な富士川水管橋


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