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あえて「年収減」の転職を考える5つのケース

転職と言えば年収アップのイメージがありますが、実は年収アップした転職は半分くらいだそうです。しかしあえて、年収ダウンでも転職すべきケースを考えてみます。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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転職は年収アップとは限らない

転職の一般的イメージは年収アップだと思います。転職を繰り返しながらどんどんキャリアアップしていくのはちょっとしたサクセスストーリーです。

私自身も転職2回(2回目は独立開業)ですが、転職が収入のアップ(正確には仕事の幅を広げたことが収入アップになった)のきっかけになったと思っています。

しかし、リクルートキャリアの転職世論調査(第26回 2014年2月)によると、前職より年収が上がったという人が48.7%、同程度が17.3%、前職より年収が下がったという人が33.2%だそうです(内定時の提示額)。 →リンク

つまり、年収アップは半分で、3人に1人は年収ダウンとなっているわけです。

転職活動中に、採用の内定を得たものの、年収の提示が思いのほか低かったときどう考えればいいのでしょうか。マネーハック的発想から少し考えてみましょう。

あえて年収ダウンの転職がアリのケース5つ

年収ダウンになってもその転職はアリ、というケースをいくつか考えてみます。

1.今の会社がこれ以上業績は伸びない
最初のケースは、今の会社の業績について問題がある場合です。赤字転落、あるいは赤字が続いていてリストラもしているような場合、今はよくても今後の年収増の見込みは低くなります。稼ぎ時の時期に低い年収で堪え忍ぶくらいなら新天地を求めるのはアリでしょう。

2.労働時間を減らした分、年収が下がる
労働条件を総合的に見たら、「年収減=労働時間減」であってバランスが取れるというケースもあります。今の会社は年収が高いと思っていたら、それは残業代によって支えられているかもしれません。年収減になっても、残業や休日出勤が減ることで家族との時間や精神的ゆとりが得られます。

3.今の会社は上司に嫌われてまともな人事評価が得られない
最近の人事評価は多面的になっていますが、どうしても人間が人間を評価する仕組みからは逃れられません。このとき明らかに嫌われている状態であれば、今の会社に居続けて得をすることはありません。たとえ年収が一時的に下がっても、外に打って出たほうがいいわけです。

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