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スバル新型WRX S4/STI試乗レポート

スバル(富士重工業)の新型スポーツセダン「WRX」シリーズのトップグレードモデルとなるWRX STI、より多くのドライバーに向けたWRX S4の2シリーズを試乗レポート。富士スピードウェイで実際に運転してみたインプレッションをお届けする。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

スバル新型WRXシリーズ、はたして?

WRX1

WRXの開発コンセプトは「Pure Power in Your Control」

日本車としちゃ久々の本格的スポーツカーであるWRXが登場した。一昔前まで『インプレッサWRX』と呼ばれていたものの、先代の途中からインプレッサを外し、単に『WRX』としている。デザインは写真の通りオーソドックス。誰が見てもWRX(インプレッサ)だとわかりますね。

搭載されているエンジンは2タイプ。ベースモデルとなる『WRX S4』が、レヴォーグにも搭載されている300馬力を発生する新世代の2リッター直噴ターボで、CVTと組み合わされる(マニュアルミッションの設定無し)。ピュアスポーツというより、4ドアのGTという位置づけ。
WRX2

WRX STIには先代モデルと同じEJ20型(308馬力)を搭載

WRX S4でも十分なパワーだと思うけれど、競技車両のベースとして使われることを考えれば実績の無い直噴ターボじゃ不安。ということから、ピュアスポーツモデルである『WRX STI』には高い信頼性持つ先代モデルと同じ『EJ20』型の2リッターターボ+6速マニュアルミッションを搭載している。

ちなみに先代WRXのラインナップを見ると、『STI』が6速マニュアル。5速ATモデルである『Aライン』は2.5リッターターボエンジンだった。売れ筋と言えば圧倒的にSTI。やっぱりこの手のモデルを買うようなユーザー層だとマニュアルを好むということでしょう。

ということをスバルも認識しており、新型のWRX S4はSTIと大きく方向性を変えてきた。ATだけでなく、自動ブレーキ+先行車追随クルコン+車線キープ機能を持つアイサイト3も組み合わせている。テストコース内ながら試乗してみたが、ベンツAMGのようなスポーツセダンという雰囲気。

WRX S4もWRX STIも素晴らしいハンドリング

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ハンドルを切った時の反応が後輪駆動車のように素直

一方、STIについちゃ本格的な性能を追求している。これまた富士スピードウェイの本コースで試乗したところ、ブレーキパッドを除きノーマル状態にも関わらず、フルアタックして全く問題なし! というかノーマル車に乗っていることを忘れちゃうくらいホンキで攻めてしまいました。

WRX S4もWRX STIもハンドリングが素晴らしい! 先代の場合、前輪駆動車ベースの4WDという雰囲気を持っていた。基本的にアンダーステアだったワケ。されど新型はハンドル切った時の反応が後輪駆動車のように素直。実際、コーナリングスピードも先代より高いそうな。
WRX4

価格はWRX S4が334万8000円~、WRX STIが379万800円~(税込)

ただ2008年にWRCから撤退して以後、スバルのスポーツイメージは徐々に薄まってきてしまっている。離れていったクルマ好き達を引き戻せるだろうか? レガシィの後継車的な位置づけのレヴォーグを見ると大成功と言えない状況。性能や走る楽しさについちゃ文句無しです!

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