メキシコ/メキシコシティ

メキシコシティのミュージアムをお得に楽しむコツ

世界トップクラスのミュージアム数を誇る文化的な都市、メキシコの首都メキシコシティには、なんと170に及ぶ美術館・博物館があります。美術館や博物館の無料開館、入場料割引も毎週のように行われているので、旅行者でも利用しない手はありません。この記事では、メキシコシティのミュージアム巡りをするうえで、お得な情報を紹介します。

長屋 美保

執筆者:長屋 美保

メキシコガイド

財布に優しい、世界トップクラスのミュージアム都市メキシコシティ

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一流美術館を有する、国立芸術院(ベジャスアルテス)の外観

メキシコの首都メキシコシティには、およそ170の美術館・博物館があり、世界で最もミュージアムの多い都市のひとつとされています。
美術館や博物館の無料開館、入場料割引も毎週のように行われているので、地元の人々はその特典を利用して、文化的なミュージアム巡りを楽しんでいます。メキシコシティのミュージアムの入場料金は平均50メキシコペソ(約400円)で、アメリカや日本に比べたら格段に安いのですが、せっかくお得に楽しめるのですから、旅行者でも無料開館日を利用しない手はありません。

毎週入場無料日があるメキシコシティのミュージアム

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サンイルデフォンソ美術館で開催されたロン・ムエックの個展風景

メキシコシティのほとんどのミュージアムには、毎週入場無料の日があります。

■日曜入場無料のミュージアム

国立芸術院美術館(Museo del Palacio Bellas Artes)、国立近代美術館(Museo de arte moderno)、国立美術館( 通称MUNAL。Museo Nacional de arte)、タマヨ現代美術館(Museo Tamayo)、民芸品博物館(通称MAP。Museo de arte popular)、ディエゴ・リベラ壁画博物館(Museo mural Diego Rivera)など。

火曜入場無料のミュージアム
フランツ・マイヤー美術館(Museo Franz Mayer 。ただし、常設展のみ無料)、サンイルデフォンソ美術館(Museo de San Ildefonso)

金曜無料のミュージアム
フーメックス現代美術館(Museo JUMEX

ちなみに、観光客に人気の国立人類学博物館や、テンプロ・マヨール博物館、世界文化遺産に登録されるテオティワカン遺跡、チャプルテペック城内にある、歴史博物館(Museo Nacional de historia)は、毎週日曜入場無料ですが、メキシコ人とビザ(移民局の滞在許可証)を持っている外国人のみに適用されます。外国人は通常料金を支払わなければなりません。



入場割引日や無料開館日がある国立自治大学運営のミュージアム

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国内最大規模の現代美術館、メキシコ国立自治大学付属現代美術館(通称MUAC)

メキシコ国立自治大学(通称UNAM。La universida nacional Autonoma de Mexico )の運営するミュージアムである、現代美術館(通称MUAC。Museo Universitario Arte Contemporaneo)、チョポ美術館(Museo Universitario del chopo )、トラテロルコ博物館(Museo de Tlatelolco)は、夏休み期間(7、8月頃)と冬休み期間(12、1月頃)の大学バケーション期間が、入場無料になります。
現代美術館は毎週水曜と日曜が入場料割引の日で、通常40メキシコペソ(約320円)が、半額の20メキシコペソ(約160円)で入場可能。チョポ美術館は火曜と水曜が入場無料。トラテロルコ博物館は日曜入場無料です。

文化的なメキシコシティを存分に満喫できる、月に1度の「ミュージアム・ナイト」

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フランツ・マイヤー美術館での「ミュージアム・ナイト」風景

毎月最終水曜日は、メキシコシティの中心部セントロ地区や、南部コヨアカン地区にある40近くのミュージアムが、夜間に開館(19~22時)し、入場無料(フリーダ・カーロ博物館を含む一部のミュージアムでは有料)で楽しめるミュージアム・ナイト=ノーチェ・デ・ムセオス(Noche de museos)が開催されます。メキシコ文化庁が主催し、町を文化的に楽しめるイベントで、多くの人々がミュージアム巡りをします。ミュージアムでは、通常の展示のほかに、音楽の演奏、演劇といった趣向を凝らした特別イベントが開催されます。

展覧会の開始日前夜は入場無料

展覧会開始日前夜に行われるオープニングパーティ=イナウグラシオン(Inaugracion)は、ミュージアムの入場が無料になるほか、来場者にドリンクが振る舞われることがほとんど。タイミングがあうようだったら、参加するのも面白いでしょう。オープニングパーティは木曜の夜に開催されたり、「ミュージアム・ナイト」に合わせて開催されることが多いです。


いつでも入場無料のミュージアム

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大富豪カルロス・スリムのコレクションを惜しげもなく公開するソウマヤ美術館

入場無料の見応えがあるミュージアムが多いのも、メキシコシティの魅力。メキシコの資本家カルロス・スリムによるロダンやルノワール、ダリといった有名な作品コレクションを公開するムセオ・ソウマヤ(Museo Somaya)、現代美術館エクス・テレサ(EX Tereza) 、エコ現代美術館(Museo experimental el eco)、写真美術館である写真文化センター(Centro de la imagen)、風刺画など大衆芸術を集めたエスタンキージョ博物館(Museo estanquillo) 、写真アーカイヴ美術館(Museo Archivo de la fotografia)、ディエゴ・リベラの壁画『メキシコの歴史』があり、メキシコの政治博物館にもなっている国立宮殿(Palacio Nacional)は、入場無料で見学できます。

こちらも参考に>>>メキシコシティおすすめの博物館・美術館世界的芸術品を無料公開するメキシコシティの美術館内外の現代アートが集結する美術館/メキシコシティ

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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