ロビン・ウィリアムズは芸達者でどんな役でもこなせる才人でした。日本ではロビン・ウィリアムズの感動作やコメディ作品は人気があり、またプロモーションで何度も来日しているので親しみを感じている人も多いでしょう。
笑顔が温かく、サービス精神旺盛ないい人と評判だったロビン・ウィリアムズ。それだけに突然の死はとてもとても悲しいです。そこでロビン・ウィリアムズ傑作選を急遽特集します。ロビン・ウィリアムズの名演を胸に刻みましょう!
忘れられない名演!素晴らしい先生を演じた2作品
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997年度作品)不良を気取った天才青年のウィル(マット・デイモン)は里親を転々として育ち、虐待された過去もあったがそれを封印していた。彼のセラピストのショーン(ロビン・ウィリアムズ)は、自ら絶望した過去を語りながら、ウィルに人生を向き合えと忠告をする……。
ロビン・ウィリアムズはいつもハイテンションな演技で場面をさらうイメージがありますが、もともと演技巧者ですから、本作のように切なく渋い演技もうまいのです。自身が傷ついた過去をさらしながらも、ウィルが自分の才能のままに生きるように導くセラピスト役をウィリアムズは、ちょっぴり陰があり繊細な彼自身の隠れた魅力を駆使して演じ、アカデミー賞助演男優賞受賞しました。
監督:ガス・ヴァン・サント 出演:ロビン・ウィリアムズ、マット・デイモン、ベン・アフレック、ステラン・スカルスガルド、ミニー・ドライヴァー、ケイシー・アフレックほか
『いまを生きる』(1989年度作品)
全寮制の学校に赴任してきた教師キーティング(ロビン・ウィリアムズ)は、型破りな授業で生徒たちの堅い心を解きほぐしていく。そんな彼に影響され、生徒たちは自分たちの夢、目標、想いを遂げていきます。しかし、あるトラブルから学校側はその責任をキーティングに負わせてしまい……。
笑いと温かさと詩情に溢れた教師を演じたロビン・ウィリアムズが演じるのは、米国の金八先生みたいなキャラクター(ちょっと違うか?)。でも金八ほど前に出てくるわけではなく、独特なユーモアの中に知性と繊細さが見え隠れしています。これは学生にぜひ見てほしいですね。キーティングと生徒たちの絆を表現したラストシーンは、何度見ても熱い思いが込み上げてきて号泣です。
監督: ピーター・ウィアー 出演:ロビン・ウィリアムズ、イーサン・ホーク、ロバート・ショーン・レナード、ジョシュ・チャールズ、ゲイル・ハンセンほか
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