ミュージカル/ミュージカル・スペシャルインタビュー

Star Talk Vol.15 大和悠河、“男役”という財産

その抜群の華やかさで宝塚宙組トップスターとして人気を博し、退団後は舞台、コンサート、執筆とマルチな活動を展開中の大和悠河さん。日本にとどまらないグローバルな活躍の中で、宝塚で培った「男役の演技」という財産を最近改めて感じているようです。8月に出演する話題の舞台『ONE-HEART MUSICAL FESTIVAL 2014夏』への期待とともに、演技者、大和さんの「男役観」をとくとうかがいます!*観劇レポートを追記しました!*

松島 まり乃

執筆者:松島 まり乃

ミュージカルガイド

大和悠河undefined東京都出身。95年宝塚歌劇団に入団し、07年宙組トップスターに就任。09年に退団、10年にブロードウェイミュージカル『CURTAINS』で女優デビュー。宝塚卒業後の主演作品に『戯伝写楽』『まさかのCHANGE?!』『綺譚 桜姫』『プロミセス・プロミセス』等。(C) Marino Matsushima

大和悠河 東京都出身。95年宝塚歌劇団入団。宙組男役トップスターとして活躍し、抜群のスター性でファンを魅了し続けた。09年の退団後、10年女優デビュー。『まさかのCHANGE?!』『風を結んで』『戯伝写楽』『細雪』等ミュージカルなどを中心に幅広い分野の舞台で数多くの主演、ヒロインを務めている。また、コンサートやオペラカイエの開催、テレビ出演、本の執筆など多方面で活躍中。(C) Marino Matsushima

3ページ目に観劇レポートを掲載しました

95年に宝塚歌劇団に入団、天性の「華」と容姿に注目が集まり、早くから抜擢されていた大和悠河さん。宙組トップスター時代には『雨に唄えば』『ベルサイユのばら』等に主演し、09年に退団後はミュージカルにとどまらずストレート・プレイ、コンサートやTV出演、エッセイ執筆と多方面で活躍中です。今年はパリで開催されたJAPAN EXPOで『ミュージカル 美少女戦士セーラームーン』タキシード仮面役を披露し、フランス人観客も大絶賛。

そんな大和さんがこの夏、出演するのがシアタークリエでの『ONE-HEART MUSICAL FESTIVAL 2014夏』、通称『夏フェス』です。全日出演するスペシャル・ゲストのマテ・カマラスさんをはじめ、全日出演の大澄賢也さん、坂元健児さん、彩輝なおさん、彩乃かなみさん、一部日程参加の今井清隆さん、土居裕子さんら、多彩なキャストがあの名曲、この名曲を歌う夏フェス。初日を含め4回の舞台に登場する大和さんは、どんなナンバーを披露してくれるのでしょうか?

初の「フェスティバル形式コンサート」に募る期待

――今回の「夏フェス」のような、フェスティバル形式のコンサートは初めてですか?

「そうなんですよ。ショーに出演することはあっても、今回のような形のものは初めてに近いので、私自身とても楽しみなんです」

――曲目のセレクションにあたっては、「どんな曲を聴きたいか」というアンケートの結果を参考に決定されたそうですね。大和さんが歌われるのは?

「私自身も歌ってみたかったナンバーが入っていて、すごく喜んでいるところなんです。一つは『バーレスク』の、かっこよくセクシーで、パッションのあるナンバー。 そして『ダンスオブヴァンパイア』のナンバーでは、デュエットも歌います。デュエットはミュージカルの流れの中では何度も経験していますが、(今回のようなコンサートで)一つの曲として取り出して歌う機会はあまりないので、わくわくしますね。宝塚時代には男役だったので、娘役さんと一緒に歌うことには慣れていますが、コンサートで男性と歌うのは新鮮ですね。デュエットって一緒に歌う方の持ち味によって、ぐっと雰囲気も変わってきたりしますから、そんな相乗効果も楽しみです。今回のお相手はマテ・カマラスさんです」

――マテさんは肉食系の、迫力ある歌唱がお得意な方ですよね。

「そうなんですか!私もどちらかというと肉食系なので(笑)、これは楽しみですね~。いい歌になるといいな」

――今回の夏フェスは、ベテランの方もいらっしゃれば新星もいるという、多彩な顔ぶれが魅力ですね。

「いろんな色のぶつかり合いと言ったらいいでしょうか。きっと皆さんそれぞれ歌い方も様々でそんなメンバーが、お客様誰しもが聴いたことのある曲をいろんな趣向で歌うわけですから、お客様は絶対楽しめると思います」

――演出・振付は上島雪夫さん。ご一緒されたことはありますか?

「宝塚時代に振付を受けたことがあります。上島先生独自の世界観で振付されたダンスで、素敵だなあと思っていました。観ていてハッとするような、流れのきれいな振付をなさると思います。ふだん喋っている時は柔らかい方なんですが、現場ではインスピレーションでパッと振付けて下さる、その落差がまたとても素敵なんですね。今回はその上島先生がどんな世界を作って下さるのか、私が思ってもみない空間が生まれるのかもしれないと思うと、とても楽しみです」

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