お金美人のすすめ/お金美人のすすめ

保険料アップした地震保険、入ったほうがいい?

2014年7月に地震保険の改定が行われ、平均15.5%の値上げとなりました。南海トラフ地震も気になりますが、地震保険は高いイメージがある人もいるでしょう。入ったほうがいいのでしょうか?

山口 京子

執筆者:山口 京子

家計簿・家計管理ガイド

  • Comment Page Icon

TBSテレビ「いっぷく」に出演

TBSアナウンサー赤荻さんと

TBSアナウンサー赤荻さんと

「地震保険値上げ!」のニュースを受けて、国分太一さんが司会をする、朝の番組「いっぷく」に出演しました。番組の調査によれば、6割の人が地震保険に未加入でした。理由で多いのは、「よくわからないから」というものです。

確かに、生命保険のように「亡くなったら1000万円」というわかりやすいものではないので、ちょっと仕組みが難しく思えるかもしれません。そこで、そもそも地震保険は何を補償してくれるのか簡単に解説します。我が家にとって必要か、考えてみましょう。

何を補償してくれるの?

地震保険は、地震で家や生活用家財の損害を補償してくれる保険です。具体的には、地震や噴火で家が壊れたり、倒れたり、津波で家が流されたりした時に、被害の大きさに応じて、保険金が支払われます。地震による火事も補償の対象です。火災保険に入っていても、地震による火災は補償対象外です。

いつでも加入できますが、地震保険単独では入れません。必ず火災保険とセットで加入します。火災保険は、「建物」と「家財」と別々に入りますので、地震保険もそれぞれに付けることになります。

つまり、建物の「火災保険と地震保険」、家財の「火災保険と地震保険」合わせて4つの保険があるということです。

こんな時は保険金が出ません

・自動車の損害
・1個30万円を超える貴金属類など
・門、塀、垣のみに生じた損害
・地震発生の翌日から10日後以降に生じた損害
・紛失、盗難によって生じた損害
・損害の程度が一部損にならない場合
・限度額は建物5000万円、家財1000万円

実際の地震の時は、多数の加入者が同時に被災するため1軒1軒、詳しく損害を調べる事が難しいので、損害の程度に合わせて「全損」「半損」「一部損」にわけて保険金が支払われます。一部損は、建物3~20%、家財が10~30%損害を受けた場合に、地震保険金額の5%が受け取れます。

気になる保険料は?

地震保険は、国と民間の損害保険会社がやっているものなので、どの保険会社で入っても保険料と補償内容は同じです。迷ってあちこちの会社で試算する必要もありません。地域や建物の構造によって、保険料は変わります。

東京の木造の建物で、1000万円の保険金なら、1年間の保険料は3万2600円。マンションなら2万200円です。保険料は、ここから割引があります。「建築年割引」「耐震診断割引」10%引き、「免震建物割引」50%割引、耐震等級割引10~50%引きです。地震保険は最長5年まで入れるので、5年間の保険料を一括で払うとさらにお安くなります。

入るべき?

今回の改定で埼玉県は30%の値上げでしたが、長野県、滋賀県、岡山県、広島県の木造は17%の値下げになりました。今後、南海トラフ地震を想定し、保険料がアップすることも考えられます。

地震は日本のどこで起こっても、おかしくないものです。大きな地震が起きれば、我が家だけでなく、会社や、親戚、友人宅も被災します。そんな時に、生活を立て直すきっかけになるでしょう。これを機会に一度考えてみましょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます