布団クリーナー/布団クリーナーの選び方

布団クリーナーの選び方

ひとつのカテゴリーとして定着しつつある「布団クリーナー」。レイコップを筆頭に、様々なメーカーの製品が登場しています。そんな布団クリーナーのタイプや仕組みを整理してみました。購入時の参考にして下さい。

執筆者:戸井田 園子

布団クリーナー事情

布団クリーナーの選び方

ひとつのジャンルとして確立しつつある「布団クリーナー」

布団クリーナーとは、布団を叩きながらダニやハウスダストを吸引する専用クリーナー。レイコップの大ヒットを受けて、店頭で様々な布団専用クリーナーを目にする様になりました。日本大手メーカーの掃除機担当の方々からは「布団クリーナーがここまで大きな市場になるとは思っていなかった」というのが共通した声です。

しかし、花粉、PM2.5、黄砂など、微細なホコリが舞い続ける昨今、布団を外に干せない日がとても増えています。もちろん、従来の掃除機にも布団専用ノズルはありましたが、頻繁に掃除機を出してくるのは面倒なものです。多くの人がそんな悩みを抱えているところら、コンパクトな布団専用クリーナーが登場すれば、あっという間に注目になっても、決して不思議ではありません。

そんな大ブレイクを受けて、従来のコードレスハンディやコードレススティッククリーナーにも、布団専用ノズルを搭載したモデルが登場しています。専用タイプ・兼用タイプ、それぞれにメリット・デメリットがありますので、ご自身の使い方にマッチするものを選んで下さい。また、布団専用タイプの価格帯は1.5万円~4万円程度、兼用タイプのコードレススティッククリーナーになると4~9万円程度します。目的と予算に応じて検討するのが良いでしょう。

 

専用と兼用、それぞれのメリット・デメリット

(1)専用タイプ
布団クリーナーの選び方

手軽さと清潔感がメリットの「専用タイプ」※参考:レイコップ

布団表面を叩きながら、ダニやホコリを吸引する方式が主流です。また、布団に吸いつきにくい配慮がされているため片手で動かしやいのが特徴。専用機なので、寝室に置いておけば気が付いた時にサッと使えるのがメリットです。さらに、家のアチコチを移動して使うキャニスター型掃除機を寝具の近くに持ってくるより、心理的に清潔に感じるのも大きな魅力となっています。吸引方式は単純な機構のモノが多く、その分フィルターが目詰まりしやすいく小まめな手入れが必要なのが弱点です。

 

(2)兼用タイプ
布団クリーナーの選び方

汎用性の高さがメリットの「兼用タイプ」※参考:dysonハンディ

キャニスター型に専用ノズルを使うのと同様に、ハンディやスティックタイプのノズルを交換することで、布団用も兼ねるタイプ。コードレスなので出し入れが楽なこと、吸引方式が本格的なサイクロンで目詰まりが少ないことなどがメリット。しかし、ノズルの交換にひと手間かかることや、他の用途でも使う掃除機を布団でも使うという意味で専用タイプに比べると清潔感は薄れるなどが弱点です。清潔に感する感覚は人それぞれなので、ご自身の感性で選ぶと良いでしょう。

 

掃除力を左右する要素

専用・兼用ともに、そのメカニズムによって掃除力は変わります。ここでは、主に布団のホコリを取るのが目的の「専用クリーナー」について、採用されている要素を整理してみます。

■叩く
布団クリーナーの選び方

小刻みな振動で布団を叩くブレード ※参考:LG

専用機の場合、布団を天日干した時に表面を叩くように、布団の表面を叩く機能が搭載されているのが大半です。本体裏に小さなブレードがあったり、本体全面にある大きなブレードを振動させるなど、製品により叩き方は違いますが、いずれもホコリを吸引する前に叩く仕組みになっています。ちなみに兼用タイプの布団用ノズルも、回転ローラーに凹凸があるなど、ノズルを前後に動かすことで布団を叩く効果を出すなど、何かしらの仕組みが搭載されています。

 

■吸い込む
布団クリーナーの選び方

吸い込まれたホコリはフィルターにびっしりと付く

ホコリは、吸込み口からダストボックスを通過して排気されるという単純な機構のモノが大半です。吸引した微細なホコリを逃さないため、ダストボックス内にはフィルターがあり、そこに細かなホコリか溜まる仕組みになっています。そのため、一度の掃除でフィルターにホコリがびっしり付きますが、ダストボックスの中にホコリが溜まることはあまりありません。これに対し、サイクロン機構を採用しているタイプは、ホコリと排気を分離するためフィルターにホコリが付くことはなく、ホコリはダストボックスに溜まります。

 

■UV
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除菌等の効果を狙うUVランプ ※参考:ATOCARE(アトケア)

紫外線を照射することにより、除菌効果を得るのが目的です。レイコップのように直接布団に照射するものと、クリーナー本体を除菌するために照射するもので、その目的は異なります。購入する際は、仕組みと目的をしっかり確認しましょう。しかし、太陽に干す時の紫外線ほど強くなく、時間的にも長く照射する訳ではないので、過剰な期待は禁物です。

 


メンテナンスの注意点

吸引方式により異なりますが、専用タイプの場合、ダストボックス内にセットされているフィルターにはびっしりと白いホコリがつきます。布団のホコリをしっかりキャッツしている証拠ではありますが、フィルターが目詰まりしているという意味でもあります。そのままにしておくと、どんどん吸引力は落ちてしまいますので、小まめなフィルターのお手入れが必須です。

一方サイクロン式は、ホコリは排気と分離されダストボックスに溜まる構造になっているため、フィルターの手入れはそんなに頻繁にしなくても大丈夫です。お手入れの面では、サイクロンタイプが楽だと言えるでしょう。購入時は、ダストボックスの着脱がしやすいか?ダストボックスは洗えるのか?フィルターの予備が必要か?なども、確認することをおすすめします。

※参考記事:布団専用クリーナーヒットの理由は「手軽と清潔」

それでは次ページでメーカー別の特徴をお伝えします>>
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