スマートフォン/スマートフォンの周辺機器

テクノロジーで“自分らしい”健康管理をする時代

以前は普通の人が健康管理やダイエットをしようとしても、理想通りにはいかないところがありました。それは人によって体格が異なるので、同じ運動をしていても消費カロリーが異なってくるし、運動量自体を正確に計測するのも難しいからです。これを解決し、運動量をより正確に測れるようにしてくれるのが「ウェアラブルデバイス」です。ウェアラブルデバイスで、これからの健康管理、ダイエットはどう変わるのでしょうか?

一条 真人

執筆者:一条 真人

デジタルガイド

世の中には「ダイエット」に関する本が多数ありますが、必ずしもそれを読んだすべての人がダイエットに成功できるわけではありません。これにいくつか理由があるのではないかと思います。

まず、考えられるのは

  1. 的確なダイエット計画を実行していない
  2. 計画が適正に実行できない

この2つがダイエットの失敗の大部分でしょう。

ダイエットに限らず、人の「健康管理」に重要なファクターとして、食べ物と運動量があります。食べ物に関してはビタミンなど栄養素の問題もありますが、ダイエットのレベルで言えば重要な問題は「カロリー」のように思われます。

基本的には自分の運動量に対して「適正なカロリーを摂取」し、「適正な運動して」いれば、肥満することはないというわけです。


自分の運動量を知ることは、従来は難しいことだった

ダイエットの本などを見ていると、消費カロリーに関して「1時間歩くと◯◯カロリー」などと運動に対するカロリー消費量の表などがついてることがよくあります。しかし、運動における消費カロリーを的確に判断するのは難しいことです。なぜなら同じ運動していても、体重などによって消費カロリーが異なってくるし、同じように走る・歩くと言っても、速度が変われば消費カロリーが変わってくるからです。

このように自分の運動量、消費カロリーを知る事は、従来は非常に難しいものでした。

しかし、そんな状況に変化が訪れました。常に体に身につけ、現実の自分の運動量を把握することができる「ウェアラブル」と呼ばれるデバイスが登場したためです。
ウェア

ウェアラブルデバイスは体に装着できるデジタルデバイス


バンド

スマートバンドは実はバンドにコアをセットしている。


コア

これがコア。非常にコンパクト。



運動量を把握できるウェアラブルデバイス

ソニーモバイルの「スマートバンドSWR10」などのリストバンド型のウェアラブルデバイスを使うと、腕に巻いておくだけで、手軽に日々の自分の運動量を把握することができます。ちなみに、このようなデバイスで消費カロリーを把握するために、ユーザーの身長体重などを設定しておく必要があります。

また、タニタの「カロリズムエキスパート」などでは、体脂肪率・骨密度などのパラメータを設定することで、より緻密に運動に対する消費カロリーを把握することができます。

今や、この種のウェアラブルデバイスを使うことで、手軽に現実に自分の消費カロリーを知ることができるのです。

カロリー

スマートバンドで計測した1週間の消費カロリー



ダイエットのためのカロリー知識

消費カロリーが分かるようになったところで、「どの程度カロリーを消費すれば体重が減るのか?」という事にも触れたいと思います。

まず、摂取カロリーよりも消費カロリーが上回っていれば体重が減るし、逆に摂取カロリーのほうが多ければ体重が増えるわけですが、通常1キロの体重減らすには7,000キロカロリーを消費する必要があるというのは定説です。

またタニタの方に聞いたところ、健康にあまり影響がなくダイエットしたい場合、的確な目標は1ヶ月あたり1キロ程度だといいます。

つまりは、健康に影響なく体重を落としたい場合、 7,000キロカロリーを30日程度で減らせばいいということで、1日あたり233 Kcal程度を余分に減らしていけばいいことなります。

ただし、年齢が上がり新陳代謝が低下すると、単純に数字通りに体重落ちなくなることが多いので、新陳代謝を上げるために軽いウォーキングなどある程度の運動する必要があるでしょう。


健康には1日1万歩歩く

さて、「自分は肥満しているわけではないからダイエット必要ない」という人もいることと思いますが、必ずしも肥満していないだけで健康とは限りません。

運動不足によって筋力や持久力が不足しているとか、内蔵が弱ってしまってる可能性もあります。この健康を保つために必要な運動量としては、1日1万歩歩くといいという話があります。

このような「1日何歩歩いた?」ということもスマートバンドなどのウェアラブルデバイスで把握することができます。

1万

健康のためには1日1万歩


また、健康には十分な睡眠が必要ですが、スマートバンドでは睡眠時間を記録することもできます。

睡眠

スマートバンドは睡眠時間もチェックできる


ゲームのしすぎも管理

また、ソニーモバイルのスマートバンドはリンクしているスマートフォンで「どれだけゲームしているか?」とか、「動画を見ているか?」などもチェックできます。

もし最近視力が低下しているなら、それはゲームのしすぎなのかも?などと自分の行動をチェックすることができます。

ゲーム

スマートバンドならゲームのプレイ時間もチェックできる。


テクノロジで健康管理する時代

このように、ソニーのスマートバンドのようなウェアラブルデバイスで、運動量・消費カロリー・睡眠・日頃の行動を把握することで、それぞれの人にマッチした健康管理をすることができます。

ウェアラブルデバイスを買って、単に消費カロリーの数字を見て、「なるほど」とか思っているだけの人も多いようですが、それを活用して健康管理してみてはいかがでしょうか。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※機種やOSのバージョンによって画面表示、操作方法が異なる可能性があります。

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