100年店ランチ/東京の100年店ランチ

近三(うなぎ/小伝馬町/創業1869年)(2ページ目)

サッカー解説で有名なあの方の実家!?……今回は、小伝馬町駅や馬喰横山駅からほど近いうなぎ店「近三」をご案内します。

菅野 夕霧

執筆者:菅野 夕霧

100年店ランチガイド


高騰するうなぎ、同店のうな重は2800円から

うな重は3種類。梅(画像)=2800円、竹=3850円、松=4900円

うな重は3種類。梅(画像)=2800円、竹=3850円、松=4900円

ランチの営業は11時半からの同店。以前伺った際に12時前にも関わらずほぼ席が埋まっていた記憶があり、この日は友人と2人、11時半を狙い待ち合わせをします。

江戸通り沿いに置かれた看板から奥を眺めると、通りとは垂直方向にちょっとした石畳の風情ある細道が確認できます。このエントランスもなかなかの老舗感を漂わせますね。通りの看板の横には価格の入ったメニューがあるので、この時点で注文するものを決めてしまうのがいいかも知れません。

その細道を進むと、半分隠れたような構図で現れる木造の店頭。暖簾(のれん)奥の引き戸には手動の文字が……渋い。入店すると右手に4人掛けテーブル席が3つほど、すでに2つは埋まっていたのでこの日は2階の座敷席でいただくことになりました。

2人で対面に着席し、まずはお互い午後に大きなアポなどが入っていないことを確認。暑い日だったこともあり、うなぎ店での醍醐味!?“白焼きで軽く飲む”ことで即合意します。

オーダーしたのは、うなぎの白焼き、うな重、きも吸、お漬物が付いた「白焼きセット」(4900円)を1つ。白焼きセットのうな重が、単品メニューのうな重の梅と同じ内容ということだったので、不公平のないように「うな重 梅」(2800円)を1つ、そして「生ビール」(650円)を2つです。ちなみに単品のうな重の梅には、きも吸、お漬物付いています。

サッカー解説者、松木安太郎氏の実家としても有名

同店の白焼き

同店の白焼き

まずは白焼きで乾杯を。こちらはわさび醤油でいただきます。2人で軽く飲むには十分な大きさですね。いやいや、それにしても優雅なランチタイムです。(こちらの連載では2000円以内を1つの目安にランチをご紹介していますが、昨今のうなぎの高騰で、うなぎに関してのみ少し価格帯を広げてご案内したいと思います)

写真と色紙類の展示も

写真と色紙類の展示も

続いて運ばれてきた「うな重 梅」。いい焼き色です。創業者は近江=関西ですが、うなぎは蒸す工程が入った関東ですね。また、以前はランチタイムにレディースセットというメニューがありましたが、現在はなくなっています。

同店はサッカー解説者の松木安太郎氏の実家としても知られています。2階へ上がる途中に、写真や色紙類が(あまり主張しない形で)展示されています。話のネタとして、サッカー好きな方との会食にも活用できそうなお店ですね。

石畳が印象的な同店へのエンストランス

石畳が印象的な同店へのエンストランス

風情を感じる木造家屋の座敷席でいただく贅……江戸から東京へ大きく時代が動いた頃に創業したうなぎ店で、ランチはいかがでしょうか?

■近三
・住所:東京都中央区日本橋小伝馬町15-16
・TEL:03-3661-6367
・営業時間:11:30~14:00、17:00~20:00
・定休日:土曜・日曜・祝日
・地図:Yahoo! 地図情報
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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