フレンチ/東京のレストラン

アジュールフォーティーファイブ

人気店オーグードジュール・ヌーヴェルエールでミシュランの星を取り続け、ついにザ・リッツ・カールトン東京のメインダイニングのシェフに就いた宮崎慎太郎。緻密で繊細な料理にはしなやかな力があり、飽きのこない味わいは長い余韻と「食の記憶」を残す。世界中のVIPを相手に常に戦うシェフであってほしい。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

ザ・リッツ・カールトン東京のメインダイニング

東京で最も予約の取りづらいラグジュアリーホテル、ザ・リッツ・カールトン東京。東京ミッドタウンの奥に潜むそのホテルは45階からはじまる。一瞬で天空まで運ばれ、ラウンジの先には東京湾が一望できるスペースがひろがる。この空気感が個人的には大好きだ。

レストラン、アジュールフォーティーファイブは右手のバーコーナーの奥にある。19時の段階でほぼ満席。東京タワーが見える席に通されると、シャンパーニュ、ビルカールサロモンがやや大ぶりなグラスに注がれる。これが美食への号砲なのだろうか。
リッツカールトン東京

夜の帳が降りる瞬間のシャンパーニュは最高だ

新しいシェフは街場のレストランからやってきた。街場と言っては失礼だが、ホテルのレストランのシェフはホテル内で動くことが多いだけにやや異質かもしれない。シェフ、宮崎慎太郎氏はパティシエからキャリアをスタートさせる。その後、六本木の人気店、ル・ブルギニオンの菊池シェフのもとで研鑽を積み、麹町のオーグードジュール、そして2007年より丸の内のオーグードジュール・ヌーヴェルエールで7年連続ミシュランの一つ星を獲得。
夜景

夜景もメニューの一つになる

キャリアとしては申し分ないが、次のステップは人気ホテルの料理長という世界中からのゲストのためにメニューを考える立場に立つ。

アミューズに個性が表れている。いくつかオーソドックスなおつまみの中にあるミモレットのシフォンサレは新鮮だった。パティシエ出身のセンスを少しだけプレゼンテーションしているのだろうか。

さて、繰り出される料理をご紹介しよう。

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