子供のしつけ/子供の上手な叱り方・NGな叱り方

「叱るを減らし、ほめるを増やす」 その実践のコツ

「叱るよりも、ほめて育てたい」と親なら誰もが願うこと。でも実際やろうとすると一筋縄にはいきません。この記事では「叱るを減らし、ほめるを増やす」を実現するために不可欠なポイントについてお伝えしていきます。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

「叱るを減らし、ほめるを増やす」の本当の意味とは?

「叱るを減らし、ほめて育てたい」

言うのは簡単だけれど、いざ実践しようとすると、疑問が出てきます。
  • それは、子供が叱るようなことをしても、目をつぶるという意味なの?
  • 叱ることをスルーして、ほめることだけに注力することなの?
もし仮に、「ほめるだけで、叱るをスルー」してしまったらどうなるでしょうか?
  • 子供はますますやりたい放題
  • ママのイライラはどんどん加速
という現象が起こりますよね。つまり、言葉どおりに「叱るを減らし、ほめを増やす」を実践すると、現状を悪化させるほどの逆効果になってしまうのです。

ではどうアプローチするのが適切なのでしょうか?


「叱る」「ほめる」を総合的にアプローチ

私が主催する叱り方教室『ポジカリ講座』で、「○○するのをやめさせたいんです」「○○ばかりして困っているんです」というようなお悩みが出たとき、私は2方面からのアプローチをおすすめします。

1つめは、そのお悩み自体への対策を考え出すこと。これは自然な流れですね。

そして2つめは、日常の親子で穏やかに過ごしている時間に、
  • いつも以上に抱きしめてみたり
  • いつも以上に「大好きだよ」と言ってみたり
  • いつも以上に笑顔を心がけたり
のような、分かりやすい愛情表現を強化すること。なぜなら、この「分かりやすい愛情表現」が負のスパイラル脱出のきっかけになることがよくあるからです。

子供は「ママの注意を引きたい」「愛情を確かめたい」というときに、叱られるようなことをすることがよくあります。ママからしたら、「こんなに愛しているのに?」と思うのですが、子供は愛にとっても貪欲。だからママが想像している以上に大振りな愛情表現を欲することがあるのです。

それまでは「叱ることしかない」と思っていた我が子が、それを機に、急に素直になったというのはよくある話。ちょっとだけヘソを曲げていたけれど、ママの愛情をこれでもかと確認できたおかげで満たされたわけです。

このように育児で困ったときは、その困りごとを消し去ろうと直球勝負するよりも、その問題からいったん離れ、もっと外側からふわっと愛情で包み込んでしまうアプローチがおすすめ。これにより、お子さんの心に「ポジティブ改革」を起こすことが期待できます。

>>次ページで「叱るを減らし、ほめる」をさらにスピードアップする「Respect & Accept」についてご紹介します。

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