投資信託/要注意!投資信託のリスクと落とし穴

投資信託を買う人がやってはいけない5つのこと

NISAやDCの普及を背景に投資家の仲間入りする人が増えています。その一方で「投資信託との付き合い方、これでいいの?」と迷う声も多く聞かれます。今回は、投資信託で資産づくりする人がぜひ確認しておきたい、“やってはいけない5つのこと”についてまとめてみました。

執筆者:村岡 里香

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NGその1:「人気」の商品を購入してしまう

「人気がある投資信託=良い投資信託」とは限らない

「人気がある投資信託=良い投資信託」とは限らない!

投資信託を選ぶとき、「今人気の商品」と聞くと、安心してしまう傾向はありませんか?

「人気があるなら良いものなのだろう」「今のトレンドに合ったものなら儲かりそうだ」と考えてしまう人は要注意です。

金融機関の窓口では、その時々で売りやすい商品の販売に力が入れられています。例えば今であれば、リート、ハイイールド債に投資するものや、通貨選択型、毎月分配型など高利回りを謳うタイプ。それらの中には、最初の年には約4%、翌年以降も実質年2%もの高い手数料が引かれるものが少なくありません。

しかもこれらのファンドは、特定の国や通貨に集中投資されているもの、長期の資産形成に適さないものが多く、ポートフォリオのコアとしては不向きです。利回りの高さだけに惑わされて、自分の目的に合わない高コストな商品を掴まない様にしましょう。

NGその2:主要な資産クラスをカバーしていない

幅広い対象に釣り糸をなげて投資チャンスを拡げよう

運用成果の安定には、幅広い投資対象に釣り糸をなげておくのがコツ

「わからない投資先には手を出すな」とよく言われますが、かといってポートフォリオが特定の資産クラスに偏ってしまっているのは考えものです。たとえば保有する資産が、日本株ばかり、外国債券ばかり、では運用成果の安定は期待できません。

せめて基本の4資産、国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券はカバーしておきたいもの。できれば新興国株式、新興国債券を含めた6資産への分散投資をコアとし、全体の1割程度の範囲でコモディティ、リートなどのオルタナティブ(代替)資産を組み合わせておくことをおすすめします。

複数の資産クラスにバランスよく投資することで、分散投資の効果によってブレもリターンもほどほどの安定的な運用が行えます。中にはよくわからない投資先や不人気な投資先があったとしても、できるだけ世界中の資産に、重複しないよう幅広く投資しておくことが保険になることも。世界中の誰もが見向きもしなかった市場ほど、見直されたときに高いリターンにつながりやすく、長期の運用成果に貢献してくれるからです。たとえば2001年以降の金や、最近でいえば2012年末以降の日本株がしかりです。

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