テクノポップ/アーティストインタヴュー

FLOPPYのcomputer music

エナジーゴーグルがトレードマークの未来から来た人型テクノポップユニット、FLOPPYは活動10周年。7月9日発売の新作は、タイトル的にもFLOPPYの真骨頂と言える『I am computer music』。相変わらずクールな小林写楽さんと戸田宏武さんのお二人に新作について語って頂きました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

FLOPPYとして10年

ガイド:
小林写楽さん、戸田宏武さん、お久しぶりです。前回、FLOPPYとしてのインタヴューは2010年ですから、4年以上経ちます。その間もリリースはされて来て、FLOPPYとしては、デビュー作『FLOPPY』が2004年ですから、ほぼ10年経ちました。僕の印象として二人ユニットは結構続くのですが、ここまでお二人は意見の相違もなく順調な活動だったのでしょうか?

FLOPPY~PROTOSCIENCE (All Aboutテクノポップ)

小林写楽(以下、写楽):
FLOPPY

FLOPPY

ご無沙汰しております。そうですね、元々ゆったりと始まったものなので順調に進んでおります。

戸田宏武(以下、戸田):
完全に順調です。

 

ガイド:
小林さんはFLOPPYとの活動と平行して、現在はGalapagoSとしても活動、戸田さんは新宿ゲバルトとしても活動していますが、FLOPPYだからこそ出来たと思われるのはどういう部分なんでしょう?

戸田:
僕だけの活動では、まず行かなかったであろう地方でのライヴなどです。あとは、楽器演奏に集中できるので多めに機材を使えるところでしょうか。

写楽:
最近だと派手なステージングがどうとか考えずに歌う事のみに集中出来る事でしょうか。最初は色々な事をやろうとしてましたが、年々色々やる事よりも歌のみ一点集中型というスタイルになっています。

いつもと同じテンションで

ガイド:
iamcomputermusic

I am computer music

FLOPPYという名前はフロッピーディスクに由来すると理解しますが、新作『I am computer music』を聴いて、その名前に相応しい作品だと強く感じました。様々な記憶メディアが出てくる中で、フロッピーという技術自体はその役目を終えました。しかし、フロッピーはコンピュータをみんなの使える道具にしてくれた革命的存在で、僕たちの記憶の中ではハードディスクもUSBもSDもフロッピーは超えられないと思うんです。勝手な想いかとは思いますが、FLOPPYとしての本質を追求した作品と受け取ってもいいのでしょうか?

I am computer music (amazon.co.jp)

 

写楽:
一応そのつもりで始めたんですが、結局本質が変わってませんので逆にいつもと同じテンションで作品作りをしていたと思います。

戸田:

いつも通りに作っていましたが、10周年の作品という気負いは心のどこかに3mmくらいはあったのかも知れません。でも、無かったかも知れません。

65535の意味

ガイド:
オープンニングのイントロ曲「65535より愛を込めて」からは、YMOの1stからの「COMPUTER GAME "Theme From The Circus”)」を思い起こしてしまいました。僕は詳しくないのですが、「65535」というのはコンピュータゲーム的に意味のある数字なんですよね?

写楽:
英語の意訳の様な感覚で、「最後の」だとか「最高の」だとか「到達点」だとかそういう意味で解釈してタイトルを付けました。

 

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