睡眠/睡眠関連ニュース・最新情報

2014年上半期の睡眠に関するニュース3題

早くも1年の半分が過ぎようとしています。2014年の上半期で、ガイドが注目した睡眠に関するニュースを3つ、ご紹介します。「健康づくりのための睡眠指針 2014~睡眠12箇条~」が11年ぶりに発表されるなど、国の動きも見られました。

坪田 聡

執筆者:坪田 聡

医師 / 睡眠ガイド

睡眠薬の正しい使い方とやめ方

睡眠薬

睡眠薬は、医師の指示通りに飲みましょう

今年3月に、厚生労働省の研究班と日本睡眠学会が共同で「睡眠薬の適正使用・休薬ガイドライン」を出版しました。この本は主に医療関係者向けですが、「睡眠薬の適正な使用と休薬のためのQ&A」には、患者さん向けの解説も載っているので、一般の人でもいろいろ学べます。

このQ&Aには、睡眠薬の特徴や服用法、二次性不眠症(ほかのことが原因でなる不眠症)の治療、難治性(慢性)不眠症への対応、睡眠薬の副作用とその対処、不眠治療のゴール設定、睡眠薬の減量・中止法について、わかりやすく解説されています。

不眠・睡眠障害サイトに書いた私の記事「睡眠薬を飲むベストのタイミングはいつか?」は、このQ&Aのはじめの部分を参考にして書きました。今後もこのガイドラインを参考にして、睡眠薬に関する正しい情報を発信していく予定です。

【関連サイト】
睡眠薬を飲むベストのタイミングはいつか?

快眠生活を送るための手引き

睡眠指針

睡眠指針には、科学的根拠に基づいた快眠のポイントが挙げられています

平成26年4月に厚生労働省が、「健康づくりのための睡眠指針 2014 ~睡眠12箇条~」を発表しました。これは、平成15年に発表した「快適な睡眠のための7箇条」を、時代の変化に応じて改訂したものです。

睡眠サイトの記事でも書きましたが、新しい指針には2つの特徴があります。

まず、ライフステージ別の項目があることです。若年世代はあまり夜更かしをしないこと、勤労世代は十分な睡眠をとって疲労を回復すること、熟年世代は昼間に適度な運動をすることが勧められています。

そして、生活習慣病や心の健康と睡眠の関係が強調されました。睡眠不足や睡眠の質の低下は、生活習慣病やうつ病の原因になります。逆に睡眠を改善すると、これらの病気が軽くなることがわかってきたからです。

【関連サイト】
11年ぶりの改訂!「健康づくりのための睡眠指針2014」

ネットで睡眠障害を診断

ネット診断

ネットがつながれば、いつでもどこでも誰でも、睡眠障害の診断が受けられます

睡眠に悩みがあるのだけれど、病院に行くのもなんとなくためらわれる……。

こんな方のために、不眠症や過眠症など睡眠障害全般の診断をしてくれるサイトができました。国立精神・神経医療研究センターなど睡眠障害の専門家チームが立ち上げた、「睡眠医療プラットホーム」です。

このサイトでは、簡単な質問に答えることで、不眠症や過眠症など疑わしい睡眠障害のタイプを教えてくれる「簡易診断」が受けられます。さらに氏名などを入力して「詳細診断」に進むと、疑われる病名を教えてくれます。医療機関を受診するときは、詳細診断のページを印刷して持っていくと、診断の参考にしてもらえます。

【関連サイト】
睡眠外来、専門医受診前に…手軽な睡眠障害診断サイト

【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で睡眠用品を見るAmazon で睡眠グッズを見る
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