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任せっきりでは損をする!大規模リフォームの解体工事

大規模リフォームを行う場合、通常リフォーム会社に一任される解体業者選びや、解体工事前後の仕事の流れの中には、実は押さえておきたい大切なポイントがあります。大規模リフォームを成功させるための、解体工事について4つのポイントをお話しします。

執筆者:吉田 武志

実は、解体工事を失敗してしまうと、大規模リフォーム全体の失敗につながるほど解体工事は大切です。今回は、一般にはあまり知られていない、リフォームの解体工事について、重要なポイントをお話しします。

リフォーム専門の解体職人に依頼する

解体工事には、大きく分けて2つの種類があります。家1軒まるごと解体処分して更地にしてしまう場合と、リフォームすることを前提に、必要のない部分のみを解体処分する場合です。

更地にしてしまう解体は残す部分が無いので、どんどん解体できますが、リフォーム工事の解体は、後から造ることを前提に解体しますから、「注意しながら省く」という感じで繊細に行います。特に、住まい手が暮らしながら行う大規模リフォームの解体は、工事手順、騒音、ほこり等でストレスにならないように、リフォーム会社と十分事前打ち合わせを行ってから行う必要があります。

リフォーム解体工事

解体作業風景。リフォームに慣れた解体職人に依頼することが大切です。片付清掃を頻繁に行うこともリフォーム解体のコツです。

ここで重要なのは、リフォームをする場合の解体工事は、リフォームの解体を多く手掛けるリフォーム専門の解体職人に担当してもらうことです。解体職人もそれぞれ得意とする分野があります。ビルの解体が得意な職人や木造住宅1軒まるごと解体処分が得意な職人もいます。リフォーム会社に、リフォーム専門の解体職人に担当してもらうように、契約前に確認しておいたほうが良いでしょう。

リフォーム解体に慣れていない解体職人が担当すると、残すべき部分を理解せずに解体してしまったり、音・埃・解体物の搬出の駐車車両等で近隣トラブルになったりすることもあります。最初の工事からトラブルになると、住まい手の心理的負担が大きくなります。

一方、リフォーム解体に慣れている解体職人は、住まい手や近隣に対する気配りや挨拶等も適切で、養生(ようじょう)も丁寧に行うため、解体状況はもちろん、住まい手や近隣の印象も良いのです。また、お風呂やキッチン等の水まわりの解体も数多くこなしていることが多いので、設備工事や大工工事等の後の工事への連携もスムーズです。適切な解体が良いリフォームにつながります。
※養生(ようじょう)とは、解体しない部分を保護するために、カバーをしたりすることです。

こだわりのリフォームには、丁寧な解体が不可欠

最近は、新築に代わりリフォームが増えてきました。新築の不自然な新しさが嫌で、中古住宅を購入してリフォームを希望する方や、新築を越えるような魅力のあるリフォームを希望する方も増えています。
リフォーム解体工事風景

解体作業風景。残す部分の解体は丁寧に行う。

新築を越えるような魅力のあるリフォームとは、「新築には無い古い部材の残ったリフォーム」を指す場合が多く、例えば古い梁、無垢板のカウンター、建具等を残したリフォームです。

古い魅力ある部材を残してリフォームにするには、「残す部分」と「撤去部分」の接合部を丁寧に解体する必要があります。魅力的な古い部材を残すような、デザイン性の高いこだわりのリフォームを行う場合は、特に丁寧に解体をする必要があるため、リフォーム専門の解体職人に依頼すべきです。
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