学資保険/学資保険・こども保険の基礎を学ぼう

学資保険ではインフレに勝てない?

預貯金や学資保険など貯蓄性のある保険は、物価上昇時にはソンだという意見もあります。仮にインフレになったとしても教育資金を確実に貯めるため、学資保険とどう付き合えばいいのかをアドバイスします。

岩城 みずほ

執筆者:岩城 みずほ

学費・教育費ガイド

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インフレになると学資保険だけでは教育資金が不足!?

インフレ時の学資保険はどう考える?

インフレ時の学資保険はどう考える?

「これまではデフレだったからお金を預金していればよかったけれど、今後インフレになったら、このまま銀行口座に置きっぱなしでもいいの?」――最近こんなご相談がとても多いです。

ご心配はごもっともでしょう。デフレのときは物よりお金の価値のほうが高かったのですが、インフレになると物の価格が上がります。今年100万円で買えていたものが、物価が2%上がれば102万円になります。つまり、お金の価値が目減りしてしまうということです。

預貯金だけでなく、貯蓄性のある保険、とくに学資保険についても同様です。

現在、大学初年度の必要費用は約200万円です。それにあわせて、200万円の学資保険に加入したとします。18年後、物価が1.5倍になっていた場合、今より入学金や授業料も1.5倍の350万円となるとしたら、満期金200万円では足りなくなってしまいます。

保険金は、物価が上昇したとしても、満期金が契約時の金額から変わることはありません。そのため、現時点では高い返戻率だと思って加入しても、物価の変動によってその価値が下がってしまうことがあるのです。

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