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消費増税後の支出慣れに要注意!

消費税増税から1カ月が経ち、物やサービスの値段が上がり、増税を実感している頃でないでしょうか? 増税から1カ月経過した今、気をつけなければならない「増税後の支出慣れ」が自分に起こっていないか、振り返って確認してみましょう。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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消費増税後、節約志向が高まる?

増税後の家計への影響はどのくらい?

増税後の家計への影響はどのくらい?

今年(2014年)4月より、消費税率が5%から8%に引き上げられました。実に17年ぶりの消費税増税です。総務省が4月25日に公表した東京都区部の4月の消費者物価指数(生鮮食品を除く)は101.7となり、前年比2.7%上昇したとのことで、3月の上昇1.0%を上回りました。増税によって消費者物価指数の上昇幅が拡大したという結果となりました。「消費税アップの影響で、いろんなところで値段が上がったなぁ……」と、実感している頃ではないでしょうか?

コミュニケーションデザイン総合研究所が行った「増税後の消費に関する意識調査」によると、増税前の予想より、価格が高くなったと回答した上位3項目は、食費(70.2%)、日用品(39.1%)、電車代(33.2%)でした。日常生活の中で、支払回数の多いものが、上位に上げられています。ガイド平野の場合も、ランチを外で取るときに支払う値段や、電車に乗る時など、いままで払っていた値段より多く払うときに、消費税が上がったことを実感します。

※「増税後の消費に関する意識調査」(コミュニケーションデザイン総合研究所)より、ガイド平野がグラフ作成

※「増税後の消費に関する意識調査」(コミュニケーションデザイン総合研究所)より、ガイド平野がグラフ作成


また、「回答した項目について、今後支出の削減を検討しているか」との質問に対しては、「削減を検討している」と回答した人の割合が71.8%で、「検討していない」と回答した28.2%を大きく上回りました。消費増税を実感すると、「やはり、支出を抑えなければ……」と思うのでしょう。

日常生活に必要な品目では買い控えは限定的

別の消費増税後の意識調査で、興味深いものがあったので紹介します。株式会社インテージが行った「増税後3週間経過しての小売店販売実態と消費者購買意識調査」によると、日常生活に必要な品目では、買い控えは限定的というものです。同インターネット調査では、今後の食品・日用品の購入意向について、各品目について、「購入する量を増やす」、「購入する量は変わらない」「購入する量を減らす」「購入する頻度を減らす」「購入することをやめる」の選択肢で選んでもらったところ、普段の生活で必要となる32品目(例えば、トイレットペーパー・ティッシュペーパー、米、調味料、化粧品、子供用紙おむつなど)で、6割以上の人が、「購入する量を増やす」、「購入する量は変わらない」と回答しています。

食品・生活用品などの日常の生活に必要なものは、減らしようがないというのが正直なところでしょう。お酒、ジュース、お菓子などの嗜好品は、購入する量や頻度を減らそうという意識はややあるようですが、ビール・発泡酒・第3のビールについては、「購入する量は変わらない」と57.6%の人が回答しており、買い控え意識はあまりないようです。

>>消費増税後の支出慣れとは?

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