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キャンプでバーベキュー!失敗例から学ぶ美味しい焼肉

バーベキューはキャンプでも定番ですが、「いつも焦げてしまう」「焼肉のタレの味に飽きてしまった」「焼き上がるまで子どもが待ちきれない」など、失敗も多い料理。そこで残念バーベキューを達人の技で極上の一品に変身させる簡単アイデアをご紹介します。

小林 孝延

執筆者:小林 孝延

オートキャンプガイド

バーベキューの失敗例から見る! キャンプで焼肉を成功させる方法

キャンプで焼き肉! バーベキューの失敗例から学ぶ

少しの工夫で極上の野外メニューに

オートキャンプの定番メニューといえばなんといってもバーベキュー。シーズンのキャンプ場ではあちこちから肉を焼くいい香りが立ち上ってきます。でも、じつはみなさんの様子を見てるいると残念なことが多いのです。そこで今回はよく見かける「残念バーベキュー」とその解決法をご紹介したいと思います。
 
<目次>
 

バーベキューの失敗例1:せっかくの炭火が上手く使いこなせていない

せっかくの炭火が上手く使いこなせていない

せっかくの炭火が上手く使いこなせていない

バーベキューグリルに炭をセットして、いざ着火したものの、炭火がベストな状態になる前に肉や魚を網にのせてしまい、あっという間に黒焦げに。あるいはいつまで待っても焼ける気配がない! そのうち、待ちくたびれた子どもたちが文句をいいだして雰囲気が気まずく……そんな経験はありませんか? 

じつは炭火が調理に最適になるのは「熾き(おき)」と呼ばれる温度が安定した状態になった時。でも、着火してから熾きの状態になるまでには、じつは結構時間がかかるものなのです。バーナーやトーチなど専用の火熾しがあれば比較的簡単に熾きになるのですが、ほとんどの場合は炭に付属している着火剤で火を熾す方がほとんどではないでしょうか。その場合はとにかくあせらないのがポイント。ゆっくりと時間をかけて炭全体が赤々と燃え、表面が白くなる熾きの状態になるまでじっと待ちましょう。いい具合に熾きになった炭は、網の上20センチ程度の高さに手をかざしたとき、数秒程度でがまんできないくらいの熱さになっています。これが焼き頃の合図。肉や魚の表面はパリッ!と。中はジューシーに!そんな状態に焼き上がるベストなタイミングです。

炭火は急がず、焦らずが重要。メイン料理がバーベキューならば早いうちに炭火の準備するのは必須。炭が熾きになって火力が安定するまでの間はスナックや缶詰、チーズなどそのまま出せる食材をあらかじめ用意しておいて、それで間をつなぐのがバーベキュー上手への第一歩です。
 

バーベキューの失敗例2:肉も野菜も食べるときには冷めている

炭の置き方次第で焼き上がりがぜんぜん違う

炭の置き方次第で焼き上がりがぜんぜん違う

これもありがちな「残念バーベキュー」の風景。グリルにどんどん食材をのせていくと、焼き上がった肉汁が炭の上に落ちて発火! あっというまに温度が上昇し焼けすぎてしまいます。避けようとして早々とお皿に取ってしまえば、せっかくのバーベキューが冷めた味に。これじゃあバーべキューが台無しです。そんな残念な状態を打開するにはグリルの中の炭の配置をひと工夫しましょう。

基本はグリルの中の炭のバランスを左右で変えること。左側は炭をたっぷり置いて高温に、右側は炭をまばらにおいて保温用に。サイズの大きなグリルならさらに炭がほとんどない場所もつくっておけば脂が滴って発火をする肉や魚の緊急避難場所になります。ガスのように強火、弱火を容易に調節できない炭火ではあらかじめ火力の違うをエリアをこしらえておくのが得策なのです。
 

バーベキューの失敗例3:いつも変わらぬ焼肉のタレの味に飽きる

タレやソースをアレンジするだけで絶品のごちそうに

タレやソースをアレンジするだけで絶品のごちそうに

バーベキューとはいうものの、味はいつもの焼肉のタレ。肉も野菜もぜーんぶ同じ味。これもまた「残念バーベキュー」。普段とはひと味違う味つけで非日常感を演出しましょう。

例えば焼肉のタレのほかに、塩+オリーブオイル+レモン汁のタレや、ゴマ油+コチュジャンの韓国風タレ、バター+ニンニク+醤油のタレ、ゴマ油+塩+刻みネギのタレ、市販のゴマダレ+粒マスタードのタレなど複数を用意して味に変化をつければ飽きずに長時間食べることができます。

また、野菜は焼く前にオリーブオイルを全体になじませておくと焼きあがったときのおいしさがひと味もふた味も違います。普段あまりグリルすることのないトマトも旨味あふれる逸品に。カボチャならシナモンを少しふればそれだけで絶品料理の完成です!

バーベキューの本場アメリカのカウボーイに教えてもらったとっておきの技は前日から牛肉をたっぷりの赤ワインに漬け込んでおいて、焼く直前に塩、コショウ、ガーリック、オニオンをブレンドしたシーズニングをたっぷりとまぶしてじっくり焼き上げる方法。短時間で焼こうとせず予熱を使ってじっくりゆっくり中まで加熱するのがポイント。これで芳醇な味わいのバーベキューが完成します。
 

バーベキューの失敗例4:単調な料理で盛り上がりにかける

アメリカで見つけた専用のシーズニング。塩、ブラックペッパー、ガーリック、オニオンほかスパイスがたっぷり

アメリカで見つけた専用のシーズニング。塩、ブラックペッパー、ガーリック、オニオンほかスパイスがたっぷり

どんなにおいしいお肉でもやっぱりそれだけじゃモノ足りない。そんなときにはバーベキューの網や鉄板にひとくふうして手間をかけずにもう一品を追加しましょう。例えば100均のコンビニの鍋焼きうどんが入っているようなアルミの容器を網の上におけば、ここでアサリの酒蒸しや魚介のクリームソース仕立てなどまったく味わいの違う一品をつくることができます。焼肉に飽きた頃に出来上がれば箸が進むこと間違い無し。アルミ箔を重ねてトレー状にするだけでも十分です。

また、甘いものもまた目先が変わっておすすめです。たとえば食パンにとろけるチーズをのせて焼き、仕上げにはちみつをかければ、お酒にもぴったりのデザート風つまみがあっと言う間に完成します。チーズとはちみつの代わりにバナナやリンゴのスライスに市販のシナモンシュガーをかけても。
非日常感の演出がオートキャンプ料理成功の鍵

非日常感の演出がオートキャンプ料理成功の鍵

もっと簡単なのがいいという向きには缶詰の活用がおすすめ。オイルサーディン缶をあけてそのまま網の上にのせてハーブソルトでアクセントをつければ上質なおつまみに。焼き鳥缶もトマトジュースとカレーパウダーカレー風にしたり、溶き卵を加えて和風親子煮にアレンジしてもインパクト大!

まだまだ、みなさんのアイデア次第でいつものバーベキューが盛り上がる一品に変身します。これもまたオートキャンプの醍醐味。ぜひトライしてみてください。
 

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