家相・風水/家相の基礎知識

風水と家相で考える間取り

風水と家相は同じように考えられがちですが、中身は違います。日本の家相では何が大切なのか、現代的な視点で読み解いていきます。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

風水?家相?一体どう違うの?

年末になると、来年の風水学は?とか、ラッキーカラーは?などと特集が組まれます。一方、家相には、来年のラッキーカラーなどはありません。風水と家相は次のような違いがあるのです。

風水とは・・・
古代中国の思想で、都市、住居、建物などの位置の吉凶を決定するために用いられた気の流れを物の位置で制御する思想。

家相とは・・・
風水や気学などと通じる開運学のひとつです。良い地相の土地に陽宅と隠宅風水が家相という形で普及したもの。


日本の家相はトイレの位置が重要

日本の気学や家相では、東、東南、西北を吉方として、北東(表鬼門)と南西(裏鬼門)にあたる場所にトイレや浴槽などの水まわりを配置することを嫌います。北東はジメジメとしてあまり日の当たらない場所で、冬は特に寒いです。南西は逆に日差しが強く、物を腐らせたり物の色を変色させる場所で、夏は特に暑くなります。どちらも真冬と真夏は良い条件とはいえないところであり、衛生の面から見ても、病気になる恐れを気にしたのです。さらに日本人は、北方位は神聖なるものという考えがあったので、トイレなどの不浄物をつくることはタブーとされてきたのです。

一方、風水学では、建物の構造や向き、地勢も考慮しますが、人の出生年により吉凶を決定します。また、表鬼門や裏鬼門は一概に凶方とはしていません。ただ、玄関の向き、ガスレンジの位置、ベッドの向き、机の向きなど、細かく定義しているのは、風水学の特徴です。

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