スイス/スイスの観光

ヨーロッパ最大の水量で知られるラインの滝/スイス

スイス北部、ドイツとの国境付近にあるラインの滝は、日本ではまだあまり知られていませんが、実はスイスでは指折りの人気観光スポットです。水量の多さではヨーロッパ最大。特に水量が多くなる春から夏にかけての時期は、おおぜいの観光客で賑わいます。

和田 憲明

執筆者:和田 憲明

スイスガイド

ヨーロッパ最大の水量で有名! ドイツ、スイスの国境に位置するラインの滝

ラインの滝

スイス有数の観光地、ラインの滝は水量の多さでヨーロッパ最大 画像提供:スイス政府観光局www.myswiss.jp 

スイス北部、ドイツとの国境付近にあるラインの滝は、日本ではまだあまり知られていませんが、実はスイスでは指折りの人気観光スポットです。水量の多さではヨーロッパ最大! 特に水量が多くなる春から夏にかけての時期は、おおぜいの観光客で賑わいます。

ライン川はスイスの山中に源を発し、コンスタンツ湖を経てバーゼルに向かいます。コンスタンツ湖とバーゼルの間にある滝がラインの滝で、ライン川にある唯一の滝としても知られています。

滝の川幅は150mで、落差は23m。落差は意外に少ないと思うかもしれませんが、夏場は毎秒60万リットルの水が流れ落ちる様は、まさに圧巻! バケツ一杯を10リットルとすると、毎秒60万杯分の水が流れ落ちていることになります。

細長く流れ落ちる日本の滝のイメージと違い、ここでは格段に広い川幅から途方もない量の水が流れます。特に5月から7月にかけては高山地帯の雪解けの時期と重なり、一年のうちでも水量が多くなる時期。滝の迫力もさらに増してきます。


船に乗ってラインの滝に迫る

ラインの滝

岩場に船で近づくと、滝の勢いがさらに増す 画像提供:スイス政府観光局www.myswiss.jp

ラインの滝見物のポイントは主に2か所あります。

■ヴェールト小城

川の下流から滝を正面に見る小城のような建物が、ヴェールト小城(Schlössli Wörth)。中にはレストランもあります。この地点からだけでも滝の迫力ある眺めを十分に堪能できますが、さらに船に乗って滝壺近くにある川中の岩場まで行くことができます。岩場の展望地点では水しぶきを浴びるため、晴れた日でも雨合羽を用意していきましょう。

船着場はヴェールト小城付近にあり、定期運航は4月から10月まで。船は日中10分おきに運航しています。岩場の往復コース以外にも、滝周辺を巡る回遊コース、ラウフェン城がある対岸に渡るコースなどがあります。

■ラウフェン城

ヴェールト小城は滝を下から見るのに対し、ラウフェン城は滝を上から見る位置にあります。船で対岸に渡り、ラウフェン城にのぼる途中にある小さな見晴台から滝が猛烈な勢いで流れ落ちる様子を見ることができます。またはラウフェン城にのぼり、滝全体を見下ろすのも良いでしょう。お城の中にはユースホステルも併設されています。

チューリッヒから便利なアクセス

ラインの滝と花火

毎年建国記念日の前日(7月31日)の夜に花火があがる

スイス北部にあるラインの滝は、チューリッヒからのアクセスがとても便利です。まずチューリッヒ中央駅から列車に乗ってシャフハウゼンまで約1時間。さらに市バス(1番系統)でラインの滝近くの停留所(Neuhausen, Zentrum)に行くことができます。停留所から案内板に沿って歩くと、ほどなく滝が見えてきます。チューリッヒで半日ほど時間があれば往復できます。さらに時間があれば、シャフハウゼンやシュタイン・アム・ラインなど小さな可愛い町の観光を組み合わせても良いでしょう。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます