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塾の費用が高い?だまされないための5つのチェックポイント

塾選びの際に必ず注目する授業料。ただ、パンフレットなどに記載されている月謝だけで判断すると、「夏期講習の値段が高い」「テキスト代が含まれていなかった」など予想外の出費に苦しくなってしまうことも。だまされないための塾の費用チェックポイントをお伝えします。

西村 創

執筆者:西村 創

学習塾・個別指導塾ガイド

塾の費用にだまされない5つのポイント!

塾の費用が高い?だまされない5つのポイントとは?

塾の中にはレギュラー授業の費用を抑えて安く見せ、夏期講習などの講習会で利益を上げているところも少なくありません。

塾選びの際に必ず注目する授業料。ただ、パンフレットなどに記載されている月謝だけで判断すると「こんなにかかるとは思わなかった」と予想外の出費に家計が苦しくなってしまうことも。見た目の金額にだまされないための5つのポイントをお伝えします。
   

塾の費用チェックポイント1. 年間総額でいくらかかるのかを確認

塾の中にはレギュラー授業の費用を抑えて安く見せ、夏期講習などの講習会で利益を上げているところも少なくありません。中学受験指導塾の中には高額な夏期合宿などがあるところも多く、入塾当初に想定していた予算を大幅に超えてしまったというケースも。

見た目の金額にだまされないためには、レギュラー授業だけでなく季節講習会やオプション講座を含めた年間総額をシミュレートしておくことです。年間総額がよく分からない場合は塾に聞いてしまうのが手っ取り早いです。悪質な塾でない限り、想定金額を算出して正直に教えてもらえます。
 

塾の費用チェックポイント2. 授業料以外にどんな費用がかかるか確認

学費のシステムは塾によって様々。「受講料」や「学費」と表記されてる塾もあれば、「授業料」と表記されているところもあります。このうち特に注意したいのは「授業料」と書かれている場合。月々の支払いはこの「授業料」以外にテキスト代、テスト代が別途かかることがあります。テスト代は月に数千円、テキスト代は学期の始めなどに数万円徴収されることがあるので要注意です。

さらに季節講習会がある月には、通常の月謝に加えた講習会の授業料、そしてその講習会で使用する各教科数冊ずつのテキスト代がまとめて請求されるケースが起こりえます。

その他、パンフレットに記載されている費用の項目をよく見ると、塾から家庭への電話連絡にかかる「通信費」や、教室の補修の一部を負担する「施設維持費」などが別途記載されている場合もあります。授業料以外にどんな費用がかかるか確認しておきましょう。
 

塾の費用チェックポイント3. 1分当たりの授業料単価を計算

「学費が低額」だから「安い」ということにはならないので注意が必要です。授業時間が短ければ学費が安くても割高になるからです。塾や学年、コースによって授業時間数は異なります。1コマ50分に授業時間を設定しているところもあれば、70分1コマのところもあります。

「1コマの授業時間分数」に「1カ月の授業数」をかけて、「1月の総授業分数」を算出してみましょう。そして月謝をその「1月の総授業分数」で割ると「1分当たり単価」が出ます。だいたい十数円になるはずです。この「1分当たり単価」を検討している塾ごとに出すと授業料を客観的に比較することができます。
 

塾の費用チェックポイント4. 在籍講師陣のプロフィールを確認

美容院ではベテランの美容師のトップスタイリストと、なりたてスタイリストでは値段を変えているところが多いです。一方塾は、数十年のベテラン講師や人気の高いカリスマ的な講師、大学生アルバイト講師などさまざまな経歴の講師が在籍しているのにも関わらず、どんな講師の授業でも費用に変わりはありません。

塾に支払う費用の約2~3割は講師の人件費です。大学生アルバイトと指導歴20~30年のベテラン講師の人件費には数倍の差があります。授業料の安さに惹かれて入塾したら、講師の大半は講師を始めて間もない大学生アルバイトということもありえます。入塾前に各科目の担当講師のプロフィールを聞くといいでしょう。経験豊かな講師の比率が高くても授業料を抑えている塾は、広報宣伝費などを抑制して上手くやりくりしている塾である可能性が高くなります。
 

塾の費用チェックポイント5. 支払いのシステムを確認

支払いのシステムを忘れずに確認しておきましょう。学費を納めるのは当月なのか翌月なのか。支払いは毎月なのか、半年分前納などでの割引きがあるのか。退塾するときはどれくらい前に申告すれば授業料が発生しないのか。入塾前に把握してきたいものです。
 

月の途中入塾を無料にするワザ!

最後に……。知っておけば得できるかもしれないことをひとつお伝えします。月の途中から入塾する場合、その月は「体験授業」として無料にしてくれるケースも多いということです。「月謝が半端になってしまうので、入塾するのは来月まで待った方がいいですよね」と質問してみてください。
「では特別に今月は体験生扱いで無料でいいです」と言ってもらえることもあります。


さて、いかがでしたでしょうか。家計の中で大きな割合を占める塾の学費。見た目の金額にだまされない賢い塾選びに役立ててみてください。



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