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壊れたモノでも売れる、オークション市場のすごさ

壊れたモノや動くかどうかわからないモノが、フリマアプリやネットオークションでは売買されています。というと、多くの人は驚くのですが、ホントのこと。今回の記事では、ジャンク品の不思議にせまってみます。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

フリマアプリ・ネットオークションガイド

壊れたモノがお金になる

「オークションでは壊れたモノでも売れますよ」

と話をすると、多くの人はびっくりします。それもそのはず。一般的に「壊れたモノ」は「捨てるモノ」と考えられているので、「売る」という考えもありません。しかも、壊れたモノを買う人がいることさえも、知られていないと思います。

でも、壊れたモノは「ジャンク品」と呼ばれ、オークション市場ではけっこう人気のカテゴリでもあります。ヤフオク!の場合、「ジャンク」で検索をしてみると16万点以上の商品が出品されていますから、立派な市場といってもいいでしょう。

パソコンやスマートフォン、時計などがジャンク品として出品されている

ヒビが入っているiPhone。これさえも売れてしまう

ヒビが入っているiPhone。これさえも売れてしまう

実際にどんな商品が出品されているのかというと、パソコンやゲーム機、時計、スマートフォン、おもちゃなど、幅広い商品が並びます。たとえば、画面にヒビが入っているiPhone。これも立派な商品として売れてしまいます。

本当に壊れている商品もありますが、作動するかどうかわからない商品も多いのが特徴のひとつ。たとえば、時計などは電池切れで動かないこともありますが、電池の交換をしてまで作動確認をするのが面倒だし、お金がかるから、「作動確認なし」として「ジャンク品」で出品をするわけです。

「H」が使えなくなったキーボード。

「H」が使えなくなったキーボード。

私自身も、過去にジャンク品を出品したことがあります。写真はパソコンのキーボード。見た目はまったく問題がなさそうですが、実は「H」のキーが使えなくなったのです。いくら押しても「H」が表示されません。キーボードはひとつでも作動しなくなったら文字入力におおきな影響を与えるので買い換えることにして、壊れたキーボードは、当然オークションに出品です。100円でスタートしたところ、なんと810円で落札されました。これを元手に、新しいキーボードを買ったのは言うまでもありません。

なぜ壊れたモノが売れるのか?

そもそも、壊れたモノを買う人は何が目的なのかというと、大きく3つの理由があります。

1.部品調達のため
壊れてしまったモノの本体が必要なのではなく、中にある部品が欲しいという人がたくさんいます。かなり前の商品だと、部品が作られていないこともあって、入手手段がオークションしかないということも。あるいは、部品調達に多額のお金や多くの時間がかかる場合にもオークションが利用されます。たとえば外国の車やバイクなどは、海外の本社から部品を取り寄せる必要があったりします。その場合には、オークションに出品されている壊れたパーツや車体の一部を落札することもあると聞きます。

2.修理をして使うため
修理のノウハウがある人にとっては、ジャンク品は非常に安く落札できる商品になります。ジャンク品を修理して自分で使うこともできますし、場合によっては転売することも可能です。ただし、転売するときには、一度修理をしていることを明記しておきましょう。

3.コレクションをするため
かなり昔の携帯電話。こういったモノのコレクターもいる

かなり昔の携帯電話。こういったモノのコレクターもいる

たとえば、携帯電話などはコレクターがいて、すべての機種を集めているといいます。かなり昔の機種となると、なかなか一般市場に出ないので、オークションで探すわけです。これは時計やカメラにもいえます。昔のモデルをオークションで探して落札するのです。


ジャンク品を出品するときのポイント

■ジャンク品であることを明記する
出品するときには、必ずジャンク品であることを明記します。壊れている場所や、状態がわかればそれも商品説明欄に書き、写真も掲載します。作動の確認をしてないときも同じです。「動くかどうか確認をしていません」と書いておく必要があります。

■データはすべて消去する(初期化する)
スマートフォンやパソコンなど、データが入っているモノを出品するときには、すべてのデータを消去するためにも初期化しておく必要があります。特に他の人の情報が入っているときには注意が必要です。

データが自分で消去できる自身がないという人はオークションではなく買取がおすすめ。「個人情報は大丈夫? スマホ買取時のコツと注意点」を参考にご覧ください。

■型番はタイトルに入れる
オークションの鉄則のひとつでもありますが、型番がわかるのであれば、それをタイトルに入れましょう。そもそも、検索にひっかからないと話にならないので、型番やブランド名、商品名は必要です。

■「ジャンク」という言葉をタイトルに入れる
ジャンク品を探しているユーザーは、「ジャンク」をキーワードとして検索してきます。そのため、タイトルに「ジャンク」を入れておきましょう。

家の中には、昔買った電化製品やおもちゃなどがあると思います。動くかどうかわからないから、そのまま放置しているかもしれませんが、だったらオークションに出品してみましょう。思わぬお金になるかもしれません。そのお金で新しいモノを買えば、また新たな楽しみができそうです。

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