投資信託/NISA(日本版ISA)とは?その活用法

NISAで定期分配型ファンドに投資するなら?

NISAで投信を購入する人の中には、「今ある資金を活かしながら定期収入を楽しみたい」というニーズの人もいます。定期分配型ファンドを選ぶときはついつい分配金額や分配金利回りに注目しがち。気づかないうちにリスクをとりすぎていないか要注意です。NISAの特徴を踏まえるなら、まずはこんなファンドからスタートしてみてはいかがでしょう。

執筆者:村岡 里香

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NISA口座で分配金を非課税で受け取れる

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投資信託には、分配金を極力払い出さずに元本を成長させようとするタイプと、その期の運用収益をそのつど分配金として払い出すタイプの大きく二種類があります。

NISAを利用する際、資産形成を目的にするなら、非課税期間を有効につかって増やすために、できるだけ分配金を出さないタイプを選ぶのが基本です(「投資マル優(日本版ISA)始まる!」を参照ください)。

一方で、NISAを利用して定期収入を楽しみたい!という人に人気なのが、定期分配型のファンドです。定期分配型ファンドとは、一般的に年4回以上の分配を行う投資信託のことをいいます。主には海外債券やリート(不動産投資信託)、株式などに投資します。

中でも人気が高いのは、リートやハイイールド債(低格付債)などに投資するもので、さらにこれらの資産に投資しながら新興国通貨で運用する通貨選択型のタイプも資金を集めています。これらのタイプは利回りが高い反面、リスクも高め。定期分配型ファンドを利用する多くの人が比較的安定志向なのにたいし、実際は利回りに注目しすぎて必要以上にリスクの高い商品を購入するケースがあり要注意です。

値下がりしたらメリットなし!リスクの取り過ぎに注意

NISA口座の留意点として、.売却損を出しても通常の課税口座ならできる損益通算ができない、非課税期間が終了して通常の課税口座に移して価額の回復を待つ場合、かえって余計な税金がかかる可能性がある、という2点があります。つまり、NISAはあくまで運用成果がプラスになってメリットのある制度。マイナスになっては逆に不利になる可能性があるのです。

そのようなNISAの特徴を踏まえると、定期分配型ファンドを選ぶならできるだけ値動きが安定したファンドが好ましいといえます。株式に準ずるリスクの高さをもつハイイールド債や、それ以上のリスクを伴うリートのタイプなどは、自分のリスク許容度にあわせて基本の運用にプラスするといった位置づけがよいでしょう。

そもそも、分配金をたくさん出すものが良いファンドというわけではありません。実力以上の高い分配金を払い、その結果基準価額が大きく値下がりしている場合があるからです。「実際には受け取った分配金以上に値下がりして損が出ている」という場合、分配金の中身は元本の取り崩し(特別分配金といいます)なのでもともと非課税。せっかく非課税口座で分配金を受け取っても意味がありません。よって保有するなら、ある程度運用実績に応じた分配を行うタイプが適しています。

では、NISAでメインに保有するのにおすすめの分配型ファンドは?次のページへ>>>>

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