絵本/絵本関連情報

赤ちゃんもきっと野菜好きに!『おやさいとんとん』

リズミカルで楽しくて、読み手も歌を歌っているような気持ちになるフレーズで展開していく絵本『おやさい とんとん』。穏やかな笑顔の野菜たちが、食べることに少しずつ意欲が育ち始める赤ちゃんを、楽しい食の世界に引き込んでくれるでしょう。

執筆者:千葉 美奈子

リズミカルで歌うようなフレーズ『おやさいとんとん』

「にんじん にんじん とんとんとん きれいに ならんだ とんとんとん」「ぶんぶん ブロッコリー とんとんとん おっところがる ごろごろりん」。リズミカルで楽しくて、読み手も歌を歌っているような気持ちになるフレーズ。絵本『おやさい とんとん』は、全ページがこんなフレーズで流れていきます。

 

食べることの第一歩は興味

母乳やミルクを飲むだけだった赤ちゃんが、「食べる」ようになる一番大きな要素は興味。離乳食の開始時期には目安となる月齢があり、それは、体の成長に伴う消化器官や口の動かし方の発達なども土台になっていますが、体の機能的に「食べられる」段階に入っていっても、本人が食べ物への興味や食べることへの意欲をまだ備えていなかったら、大人がどんなに促しても、双方の思いはかみ合いません。

赤ちゃんは、自分以外の家族が食事をする様子を見て、食べることへの興味を膨らませます。また、おもちゃの食べ物を食べるまねをしたり、大人が「はいどうぞ」「ありがとう」の声をかけながら渡したり受け取ったりして遊び、食べ物にまつわる楽しさを共有することも、1つのきっかけになるでしょう。絵本もそんなきっかけの1つ。『おやさいとんとん』では、穏やかな笑顔のにんじんや玉ねぎ、じゃがいもやブロッコリーが、まるで絵本の中から語りかけてくるようにこちらを見つめています。そして、リズミカルで耳に心地よいフレーズを、家族や保育園の先生など大好きな人の声で届けてもらえたら、耳だけでなく心にも心地よく刻まれていくことでしょう。「いただきま~す!」が、赤ちゃんにとって楽しく嬉しい響きとしてなじんでいくといいですね。
絵本『おやさいとんとん』より

絵本『おやさいとんとん』より


赤ちゃんもめくりやすいボードブックタイプの絵本

『おやさいとんとん』は、赤ちゃんにもめくりやすいボードブックタイプ(厚紙でできている)の絵本。紙で手を切る心配もありませんし、思いのまま力まかせにめくっても、ページをつかんで持ち上げても、そう簡単に壊れはしません。楽しい絵が描かれている絵本を触ることや、指先でつまんでページをめくるという作業に興味を持ち出してきた赤ちゃんにも、おすすめしたい絵本です。
 
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