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Say, Speak, Talk, Tellの違いとは? 英単語の類義語を整理!

Say, Speak, Talk, Tellの違いとは? 類義語を使い分ける力は、中級以上の英語力をつけるのに必須です。しかし、なかなかニュアンスを踏まえて理解したり使えるようになりません。今回は「言う・話す」という日本語にあたる英単語の類義語を整理してみましょう。

水野 稚

執筆者:水野 稚

英語学習ガイド

Say, Speak, Talk, Tellの違いとは

Say, Speak, Talk, Tellの違いとは

Say, Speak, Talk, Tellの違いとは

類義語を使い分ける力は、中級以上の英語力をつけるのに必須です。でも、辞書を引いているだけでは、なかなかニュアンスを踏まえて理解したり使えるようになりませんよね。そこで、今回は「言う・話す」という日本語にあたる英単語の類義語を整理してみましょう。

反対語は普段の英語学習でも気をつけて覚えている人が多いのですが、実は、類義語がさらなる上達の鍵になることをぜひ感じて頂きたいと思います。
 
<目次>
 

日本語ではぜんぶ同じ意味

日本語では、すべて「言う・話す」になってしまいますが、少なくともsay, speak, talk, tellの4つは使い分けましょう。こういった単語の入っている例文を会話文などで丸暗記している人は、正しく使い分けていても、曖昧な認識のままでいることが多いもの。これを機会に、「意識的に」使い分けるようにしてみましょう!
 

辞書の限界

sayを英英辞典で調べると、to speak or tell somebody something, using words (Oxford Advanced Learner's Dictionary)とあります。sayを調べたいのに、speakもtellもある!

それならば、とTellを調べてみると、to give information to somebody by speaking or writing(同辞書)と出てきます。tellが知りたいのにspeakで説明されてしまいました。

これが辞書の限界だと言えるかもしれませんね。私自身、こういう「辞書内
たらい回し」
を経験して、なんとかならないものかといつも考えていました。同じような経験をされたことが、みなさんもきっとあると思います。

今回は、私なりに整理したアイデアをご紹介しますので、スッキリしてくださいね!
 

Say

Say 'yay'!

Say 'yay'!

Sayは、普通「口頭」でなにかを言うことです。「なにか」は雄叫びでも意味のあることでも、なんでも構いません。雄叫びにも一応'ah'という文字が当てられていますので、単語として表せるものならなんでも使えます。

とにかく、「口から単語になっていることばを言う」と覚えると良いでしょう。良い例としては、コンサートやライブで、アーティストやミュージシャンが'Say yay'などと観客に呼びかけたりしますが、観客は特に自分の意見や気持ちの表明としてでなく、「とにかく口でなにかを言っている」訳です。

また、自分の意志に関わらず、とにかく口からなにか単語を言うという点で、Say 'yes'!(Yesって言って!)という例もわかりやすいものの一つだと思います。
 

Speak

一方通行の「話す」

一方通行の「話す」

Speakは、発展するとspeechになると覚えていれば間違いありません。プレゼンテーションもspeakの仲間です。要は、「誰かに向かって何か話す」ということです。

また、言語能力があるという意味もありますので、Do you speak Japanese?(日本語話せますか?)となります。Do you 'say' Japanese?だと、言語能力を問う意味にはなりません。
 

Talk

「双方向」・「みんなで」

「双方向」・「みんなで」

Speakspeechに発展していく単語なので、どちらかというと一方通行のイメージがあります(speak withなら「~と話す」という意味になりますが、withがなければ「双方」のニュアンスは出ません)が、talkには、はなから「双方向で話す」というニュアンスがあります。Talkはdiscussionに発展する単語と覚えておくといいでしょう。

Let's speak!Let's talk!のニュアンスの違いが感じられますか?

例えば、英語のレッスン教室で、先生が'Let's speak!'と言った場合、英語で「一人でなんらかの発言を教室のみんなに向かってする」ことが求められています。一方、'Let's talk!'なら、グループになったりペアになったりして「みんなで話す」ことが求められます。
 

Tell

Tellは「情報の伝達」と覚えておきましょう。ですから、道を尋ねる時に'Could you speak to me(私に話しかけて)'や'Could you talk with me'(私と一緒にお話しして)ではおかしい訳です。

道順という「情報」がほしいのですから、'Could you tell me'を使って、例えば'Could you tell me how to get to the nearest station?'(ここから最寄りの駅を教えて頂けませんか?)となります。

ちなみに「教える」だからと言ってteachを使わないように!Teachはレッスンや授業が必要ですから、道を教えてもらうのに、レッスンに通わなければならなくなります!
 

まとめ

いかがでしたか?

ごく簡単にまとめると:
Sayは「口から単語を出す」、speakは「一方通行に話す」、talkは「みんなで話し合う」、tellは「情報の伝達」です。

ニュアンスを使い分けて、ぜひきょうから使ってみて下さいね。

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