子育て/子育てに役立つ最新心理学

パパ育児、ママ育児、こんなに違うから面白い

男女に大きな違いがあるように、パパとママにも違いがあります。それががもたらす、育児スタイルの違い。パパ育児、とママ育児、その違いを受け入れると、夫婦間の理解も深まり、それが子供にも伝わります。男女の違いを受け入れることのメリットをお伝えしていきます。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

パパ育児、ママ育児の違いとは?

パパ育児、ママ育児の違いと

お互いの違いを受け入れられると育児の幅が広がる

この記事では、アメリカのファミリーサポートをしている組織「Grace Source」がまとめた「育児に関する男女の違い」をご紹介します。

一般論としての、父親と母親の違いを読んでいただくと、きっと、たくさんの「そうそう!」「あるある!」が見つけられると思います。一般的な男女の違いが分かることで、日ごろ感じる育児観の違いが受け入れやすくなる効果も期待できますので、ぜひあなたのご家庭と比べつつ、「育児のあるある」をお楽しみください。
 

パパとママはこんなに違う

■子供とのコミュニケーション
  • 子供は、用心深く慎重になっているときは、ママの声の方が受け入れやすい。しかし、イヤイヤやぐずりには、パパの声の方が子供の状態を落ち着かせる効果がある。
  • パパは子供と話すとき複雑な言い回しを使う傾向があるが、ママは簡単な言葉でゆっくりと話す。

■親子の絆と遊び方
  • ママは子供と遊ぶとき、流れが分かりやすく、一貫性のある展開を好むが、パパは予測不可能な遊びを好み、しかも、毎回違うことを取り入れる傾向がある。
  • ママは子供とおもちゃを使って遊ぶことが多いが、パパはその代わりに、自分や子供の体を使って遊ぶのを好む。
  • パパが体を使うことを好むのは、遊ぶときだけではない。お風呂に入れる、離乳食を食べさせる、オムツを換えるなどのお世話の場面でもフリが大きく、アクションを取り入れることが多い。
  • パパが子供と過ごす時間が長くなると、大きなアクションで遊ぶ傾向は少なくなってくる。

■子供との接し方
  • ママが子供に触れると、子供の心拍数や呼吸はゆっくりになり、体もリラックスし、まぶたまでもがトロンとしてくる。パパが子供に触れると、子供の心拍数や呼吸は早まり、体がシャキッとし、目はパッチリと開かれる。
  • パパは子どもを抱っこするとき、子供を前向きにする傾向がある。そうすることで、子供は世の中の様子を見ることができるからだ。それに対し、ママは子供を守る心理が働き、自分の方に向けて抱っこをする。

■しつけ
  • ママはしつけをするとき、人との関係や社会的に失う物の大きさに重きを置いた叱り方をする。例えば、「あなたが○○ちゃんのことを笑ったら、どれほどイヤな気持ちになるか考えているの?」のように。
  • それに対し、パパが重きを置くのは事の顛末。悪い行動が結果的に何をもたらすかという点に目を向けた叱り方をする。例えば、「そんな風にふるまっていたら、だれもおまえと遊びたくなくなるぞ」のように。

■子供との距離感
  • 子供はパパとのつながりが強いと、別れ際に泣くことが少ない。それはパパとだけでなくママと離れるときにも見られる傾向。
  • パパは子ども達に自分自身で世の中を探ってほしいと願う傾向が強い。だから、子供が何かに取り組んでいて、上手くいかず、イライラしているときでも、そのまま見守っていることがよくある。
  • ママは子供に手を差し伸べながら進むことを好む。なにかにトライするときも、子供がイライラしてしまい、学ぶチャンスを逃してしまう前に、先に進めるようにサポートする。

以上、あなたのご家庭で当てはまるものはいくつありましたか? また、気になったポイントはどこでしょうか?

私が興味を持ったのは、最後の「子供との距離感」の項目。パパとのつながりが強いと、子供はママとの別れ際にもぐずることが少なくなる、という点でした。保育園や幼稚園に入りたての時期はどうしても別れ際に泣いてしまうことが多いもの。そんなときは、パパとの絆を強化することが突破口を開いてくれるかもしれません。
 

パパとママに違いがあるからこそ育児の幅が広がる

女性は女性の心理や態度を理解しやすく、男性は男性の心理や態度を理解しやすいもの。だから、時折、ママはパパの育児を見て、「え、どうして?」と思い、パパもママの育児を見て、「ボクとは違うな……」と感じることもあるでしょう。

異性の心理や行動を理解する難しさは、恋愛をテーマにしたものがよくクローズアップされますが、育児だって負けてはいません。なぜなら、子育ては1人の男と1人の女が共同でするものだからです。

男性であるパパと女性であるママの育児は違っていて当然。でも大事なのは、子供に「大好きだよ」を伝えることであり、1つの型にはめてしまう必要は全くないのです。むしろ、それぞれのやり方で「大好きだよ」を伝えていけたら、育児の幅が広がり、子供達にも良い影響をもたらしてくれるはずです。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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