猫との付き合いは40年以上。元・猫のブリーダーとしての17年の経験を生かし現在は東京都動物愛護推進員…
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更新日:2010年04月19日
もし、飼い主のいない子猫と遭遇したとき。そして、その子猫がまだ赤ちゃん猫の場合は、ほ乳や排泄の面倒を見てあげる必要があります。赤ちゃん猫の育児マニュアルの参考になれば、と思っています。
おかあさん猫がいれば、陰部やお尻を舐めて排泄を促し、おかあさんはそれをきれいに舐め取りますが、赤ちゃん猫は刺激を与えなければ、自力で排泄しません。
子猫によっては、飲ませる前にオシッコをさせた方が良く飲んでくる子もいますので、飲ませる前に排泄を促してみて、食後に再度行うとよいでしょう。
ティッシュやガーゼを濡らし陰部とお尻をお母さん猫が舐めるように優しく刺激し、オシッコとウンチを促します。
オシッコは満杯の場合、敷物ですれただけでもでますが、ウンチはお腹がいっぱいになってところてんのように次のお乳が入っていかないと出ない場合があります。保護したときにお腹がカラッポだと1~2日程度ウンチは出ないかも知れません。
数回授乳を繰り返し、よく飲んでお腹がポンポコリンになってもウンチが出ない場合は、40度くらいのお湯に下半身だけ浸し指でお尻をマッサージしてみてください。便秘であると確認されたときは、人間の赤ちゃん用の先の細い綿棒にベビーオイルをつけて肛門から入れウンチをかき出す方法もあります。便秘かな?と感じたら、まずは獣医師に相談することをお奨めします。
赤ちゃん猫はとても薄い尿を出します。ほとんど色が付いておらず、ほとんど臭いません。もし赤ちゃん猫が濃い黄色いオシッコをしたら、水分が足りなくて脱水症状を起こしている可能性があります。子猫用ミルク缶の指示通りに希釈して与えていて、濃い尿が出る場合は、指示より薄目に溶かして飲ませてみてください。
母乳を飲んでいる子猫のウンチは濃い緑色~濃い茶色ですが、人工乳で育て始めるとベージュ~黄色っぽいウンチになります。飲ませている猫用ミルクのメーカーにも寄りますが、練り歯磨きのようなウンチは正常範囲で水っぽい軟便は下痢なので、飲ませる量や濃度を調節し、お尻がただれないように注意してください。
花林糖のようにカチンコチンのウンチがでるときは、ミルクを少しだけ薄目にした方が良いかも知れません。
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| お母さん猫がいれば、全身を舐めて きれいにしてくれますが… ※ベンガルの親子 |
赤ちゃん猫に必要な環境は
・温かいこと
・適度な湿気があること
・薄暗いこと
です。
赤ちゃん猫の間(生後2~3週齢まで)は、それほど広いスペースは必要ありません。身体の2~3倍程度の箱に柔らかい感触の敷物を入れ、カイロやペット用の暖房ヒーター、湯たんぽなどをタオルでくるみその上に小さな箱を置き赤ちゃん猫を入れ、箱の上に覆い布をかぶせて即席のこたつをつくってあげても良いでしょう。
【注意】
低温やけどにご注意を!子猫を温めるためのものは、すべて子猫の身体に直接触れないようにしてください。もし箱の下にカイロを置くのであれば、箱半分の下に置き、残りの半分を開けておき、子猫がここは暑いよ~、と自分で動いて逃げられる空間を作っておいてください。
お母さん猫や兄弟猫がいれば、その間にもぐり込んで寝るのが大好きですから、敷物はできるだけ肌触りの柔らかなものが適しています。しかし、すぐに汚れるので、清潔に保てるよう気配りしてください。
目は生後4~12日くらいで開きますが、きちんと見えるようになるまでには時間が必要です。子猫の間のアイカラーはキトンブルーとも呼ばれる灰青色で、陽差しやカメラのフラッシュなどの光に弱いので、薄暗い落ち着ける環境を用意してあげてください。
部屋の中は湿気が多くても乾燥しすぎてもよくありません。湿度が60~65%程度を保てるようにしてください。
時間を決めて、毎日体重を量ってください。キッチンスケールでOKです。
食前・食後、または排泄の後では体重差がでますので、決まった手順後に測る習慣をつけてください。月齢によりますが、1位日に20g以上増えることもあれば、ほとんど変わらない日もあります。
1週間を平均して、1日/10~15g増えているようでしたら順調な成長と思えます。
赤ちゃん猫はお腹がいっぱいで満足していれば、よく寝るのがお仕事です。
お母さん猫や兄弟と離れたので寂しいよ~といって鳴くことはありません。
赤ちゃん猫が鳴くときは、お腹が空いている、具合が悪い、または寒い時です。
温かい安心できる寝床で、満腹であれば鳴くことはないので、もし鳴き続けるようでしたら、前の授乳から2~3時間経っていなくてもまずはほ乳してみてください。
上手に吸うことができず、満足に飲めていないこともありますので、飲んだ量はメモしておきましょう。また、排泄を促してもおしっこはでるがうんちはでない、という場合も、やはり飲む量が足りていない場合があります。
飲ませすぎて下痢になるのは怖いですが、かといって飲み足りなくて鳴き続けるのも体力を消耗してしまいます。
何らかの理由でお母さん猫と離れてしまった赤ちゃん猫が助けられる確立は、とても低いと思ってください。もしかしたら、この子は育たないだろう、とお母さんが見放した子猫かも知れません。
雑種は丈夫、と思ってらっしゃる方も多いかもしれませんが、実のところ、丈夫な子だけしか生き残ることができないからそう思えるのです。
弱く生まれた子は、あっさり自然淘汰されます。
私が近隣の外ねこさん達を観察していて気付いたのは、想像以上に近親交配が多いということです。近親交配が多くなると、それだけで育つことができない猫が生まれてしまいます。
もし、あなたが助けたい、と思っても、助けることができない定めもあると覚悟してください。
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| お母さんのおっぱいは何にも代え難いけれど… |
次回は、子猫の離乳食やトイレのしつけなどについて~です。
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