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東京都の子ども医療費助成を比較!2015(2ページ目)

自治体による子育て支援の目玉政策とも言える、子どもの医療費助成制度。今回は東京23区26市5町の助成内容を徹底調査。新年度が始まる前に確認しておきましょう!

松浦 建二

執筆者:松浦 建二

医療保険ガイド

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東京23区はどこも充実した助成内容

走って転んでしまっても大丈夫かな!?

走って転んでしまっても大丈夫かな!?

東京の23区は助成内容が統一されているわけではなく、それぞれの区が東京都の内容に独自で上乗せして助成内容を決めています。

23区の乳幼児医療費助成(マル乳)は、都の段階で既に入院も通院も自己負担分を全額助成しているので、どの区でも同様になっています。上乗せ部分としては、所得制限をどの区も設けていません。

義務教育就学児医療費助成(マル子)は、通院1回につき上限200円の一部負担金を設けずに、23区全てが自己負担分を全額助成する内容になっています。マル子でも所得制限を設けている区はありません。

独自の上乗せができても、現段階では千代田区と北区を除けば、入院時の食事療養標準負担額を助成対象にしているかどうかくらいの違いしかありません。

■入院時の食事標準負担額(食事代)も助成する区は?
中央区 港区 新宿区 台東区 品川区 目黒区 大田区 世田谷区 渋谷区 豊島区 北区 練馬区 葛飾区 江戸川区 の14区
※葛飾区は保護者の所得状況によって減額される場合あり
※豊島区はマル乳のみ食事標準負担額を助成

■入院時の食事標準負担額(食事代)は自己負担となる区は?
千代田区 文京区 墨田区 江東区 中野区 杉並区 荒川区 板橋区 足立区
  の9区

千代田区と北区は高校3年まで対象者の範囲を拡大!

23区の子ども医療費助成は、どこも中学3年まで所得制限なしで助成する内容になっていますが、千代田区は2011年4月から「高校生等医療費助成制度」を開始し、助成対象者の範囲を広げています。

対象者は、高校生相当年齢(マル子の期間後、18歳に達した日以後の最初の3月31日まで)の子どもで、高校に通っていなくても対象となります。入院も通院も自己負担分が助成されます。

注意点として、保護者も千代田区に在住(住民登録または外国人登録)していることが要件になります。また、子どもが就職したり婚姻したりして保護者の扶養を外れた場合は助成の対象外です。

また、北区も高校3年(18歳に達した日以後の最初の3月31日まで)まで助成対象者の範囲を拡大していますが、北区は入院(入院時の食事標準負担額も含む)のみ拡大で、通院による医療費の助成は他区と同様に中学3年までとなっています。

子育て世代にとっては何ともありがたい制度ですが、千代田区は家を買うのも借りるのも高いので、まずは在住することが大変ですね。

次のページは、多摩地域や島しょの子ども医療費助成です。
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