金沢の観光・旅行/金沢の観光スポット

体験して楽しく触れる金沢の伝統の技・文化(2ページ目)

現在の金沢の基礎は加賀百万石の藩祖・前田利家が築きました。江戸時代から続く伝統の技や文化を体験しながら知るのもおすすめです。何よりも肩肘張らず気軽に体験できるのが魅力です。

執筆者:小林 万希子

金箔体験

体験でさわることができる金箔

体験で触ることができる金箔。つまんでいるのは竹製の「箔箸」。竹には金箔がつきません

きらびやかな輝きを誇る金箔。金沢は全国の98パーセント以上の金箔を生産をしている金箔大国です。江戸時代から歴史を持ち、金沢仏壇や加賀蒔絵など他の伝統工芸にも密接に関係しています。そもそも地名自体にも「金」がついていて切っても切り離せない存在です。

その金に気軽に触れることができるのは明治31年創業の老舗今井金箔。見て触れて食べることまでできます。

エコバックに挑戦

製作中の手提げバック。明るくフレンドリーなスタッフが親切に教えてくれるので安心です

箔を貼ることができるアイテムは10種類以上あり、ハガキや写真置き、手鏡、エコバッグなど豊富にそろっています。アイテムを決めたらデザインを考えて金箔を貼っていきます。

金箔はとても薄く、1万分の1ミリしかありません。10円玉大のものを畳一枚分に延ばした薄さです。作る時のポイントは「鼻息に注意すること」。冗談のようですが本当です。薄い金箔はほんの少しの風にも反応し、しわがよってしまうのです。

金が溢れている店に身を置いて金箔に触れていると、なんだか金運がアップするような気になってきます。ここで作った石の写真置きに宝くじをはさんで西側に置いているというお客さんもいるそうです。

金の井戸のまわりで一息

金の井戸のまわりでひと息。本物の金の輝きを見ているとなぜか心が落ち着いてきます

体験後は純金箔を使った井戸「金箔霊泉」の周りでお茶をいただくことができます。こちらは金沢の名前の由来になっているとされる兼六園の泉・金城霊沢(きんじょうれいたく)にちなんで作られています。昔、男が芋を洗っていると、芋についていた土から砂金がとれたという伝説が残っています。

 

金箔の乗ったソフトクリーム。広坂店で

金箔ののったソフトクリーム。広坂店で

さらに、金箔を美味しく食べる体験もできます。 まるで「のり」のように気前良く金箔があしらわれたソフトクリーム。これでお値段は400円。意外に金を身近に感じられる瞬間です。こちらは金沢21世紀美術館となりの今井金箔 広坂店で食べることができます。



 
箔をそのままうちわに閉じ込めた「箔うちわ(セット)」。箔を通して見る明かりの色は?

箔をそのままうちわに閉じ込めた「箔うちわ(セット)」。箔を透かして見る明かりの色が幻想的

店内ではもちろんお買物もできます。コーヒーや料理にふりかけて食べることができる金箔やうちわ、コースターやグラスなど、金箔がいろいろな姿に変わり、アートから建材までさまざまなアイテムになっていることに驚きますよ。




■金箔貼り体験
料金:630円~
開催時間:10:00~、13:00~、15:00~
体験時間:約1時間
場所:今井金箔 本店
住所:金沢市幸町7-3
TEL:076-223-8989(要予約)
営業時間:9:30~18:00
定休日:水曜・年末年始
アクセス:JR金沢駅から路線バスで「思案橋(しあんばし)」下車徒歩約1分
JR金沢駅から城下まち金沢周遊バスで「本多町」下車徒歩約7分 
兼六園・金沢21世紀美術館より徒歩約10分

■金箔のソフトクリーム
販売場所:今井金箔 広坂店
住所:金沢市広坂1-2-36
TEL:076-221-1109
営業時間:10:00~18:00
定休日:月曜
アクセス:金沢21世紀美術館横

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