切手収集/切手収集入門

切手用ピンセットとストックブックで整理をしよう(2ページ目)

切手を入手したら、すぐに入手したい用品があります。それはピンセットとストックブックです。どちらも切手の整理に不可欠な用品といえますが、その選び方のポイントと活用方法を紹介したいと思います。

板橋 祐己

執筆者:板橋 祐己

切手収集ガイド

ストックブックとは何か、なぜ必要か

携帯用ストックブック

携帯に便利な小型ストックブック(非売品・参考価格500円)

続いてストックブックについて見ていきたいと思います。ストックブックは、切手を保管しておくファイルです。冊子状にした厚紙に透明フィルムかグラシン紙が貼ってあり、そこに切手を挟んで整理していきます。ストックブックを使用する目的は、1つはストック(Stock)する、つまり切手を傷つけずによい状態で保管しておくためです。もう1つは鑑賞で、ストックブックに切手を丁寧に並べていくと、それだけ見栄えがするものです。

安くストックブックを手に入れたい時は

大きな文房具店や文房具を扱う通販サイトでは、1,000円ほどから国産のストックブックを購入することができます。国産ストックブックの魅力は、なんといっても価格的な買いやすさと、入手のしやすさです。
国産ストックブック

植物切手を整理した国産のストックブック(1冊実売1,100円~1,300円)

もっと安くあげたい方や重複した切手の整理には、中古ストックブックを狙ってみてはいかがでしょうか。時おり切手ショップの店頭などで中古品や新古品が新品の2~3割ほどの値段で売りに出ることもあります。常にあるものではありませんが、Yahooオークションなどで丹念に探せば中古ストックブックを見つけることもできるでしょう。

魅惑のドイツ製ストックブック

国産のストックブックのざっと倍近い値段で売られているのが、ドイツの高級ブランドのライトハウス社製のストックブックです。とにかく堅牢で、レザー風のカバーは高級感が溢れていますし、ストックブックを開いたときの感触や安定感がなんともいえません。
ライトハウスストックブック

ライトハウス社製ストックブックの魅惑のラインナップ!

他にリンドナー、ダフォ、インペリアルなどの海外メーカーもありますが、日本ではライトハウスが最も多く輸入されています。世界的にも多くの収集家から信頼されているブランドなので、まず間違いのない買い物です。

ガイドのお薦めのストックブック

ガイドのストックブック

ガイドが使っているストックブック。黒台紙やグラシン紙はフレッシュなまま

私自身は切手ショップに行くときなどに使う持ち歩き用に薄手のドイツ製のストックブックを1冊使用しています。ちょうど、スタマガネットで売られている「ライトハウス製9段ポケット・8ページ」のタイプ(参考価格2,000円)とほぼ同じ形状のもので、A4を一回り大きくしたようなサイズです。すでに10年ほど使っていて、かなり酷使していますが、黒台紙やグラシン紙にあまり劣化を感じていませんし、ドイツ製ストックブックの素晴らしさを手軽に体感するにはもってこいです。
ストックリーフ

郵趣サービス社発売のボストークストックリーフ7段


もう一つはボストークストックリーフです。いわばルーズリーフタイプのストックブックで、レターサイズ(アメリカの文具規格)というA4に近いサイズの用紙に1段~7段の切手用ポケットがついています。3穴が開けられていて、レターサイズのバインダーに綴じて保管することが可能です。10枚700-720円とやや高価ですが、一度使い始めると、この便利さが手放せなくなります。

このように、切手用ピンセットとストックブックは切手収集を始める上で最も重要な用品ですが、次回の記事ではあると便利な切手用品や、収集の方向性によっては揃えておきたいものなどを紹介していきます。
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