大学生の奨学金/申込み時や返済時の注意点・落とし穴

奨学金の落とし穴(1)成績と奨学金の関係

日本学生支援機構の奨学金には、いくつかの注意点や落とし穴が存在します。せっかく奨学金を申し込んだのに、自分の不注意や怠慢により奨学金が打ち切られてしまうと、その後の学業の継続に赤信号が点りかねません。そんな奨学金の落とし穴についての解説その1です。

久米 忠史

執筆者:久米 忠史

大学生の奨学金ガイド

奨学金は1年更新!! 手続きを忘れずに!!

高校を通して予約採用で日本学生支援機構の奨学金を申し込んだ学生は、大学に入学後すぐに最終手続きとなる「進学届け」を提出しなければなりません。

奨学金の借主である学生自身が「進学届け」を提出して、はじめて正式に奨学生としての採用が決まるのです。

つまり、予約採用で採用候補者となっていても進学届けを提出しなければ、せっかく得た奨学金の資格を失くしてしまいます。

実は、“進学届けの手続きを忘れてしまい学費の支払いに困っている”という相談を毎年受けます。

予約採用で申し込んだからといって安心するのではなく、案内書類を最後までキチンと読んで必要な手続きを忘れないようにしてくださいね。

「進学届けを忘れなければ卒業まで安心?」

いえいえ、そうではありません。

1年次から2年次などと、進級時には毎年「継続願い」の手続きが必要となります。
解説画像

奨学金の落とし穴

進学届けと同じく、奨学金継続のための手続きを怠ると奨学金の支給が止められてしまいます。

“奨学金が打ち切られて大学を中退” これだけは絶対に避けたいですよね。

日本学生支援機構の奨学金は、入学時だけでなく、毎年継続手続きが必要な1年更新の契約であるということを肝に銘じてください。

続いて、継続願いの注意点を解説いたします。
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