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背負い投げされたような衝撃『眠れぬイヴのために』

全く伏線に気づかず迎えた驚愕のラストは、鮮やかな背負い投げをされたようで爽快な気分です。

投稿記事

■作品名 『眠れぬイヴのために』

■作家名 ジェフリー ・ディーヴァー

■おすすめポイント・読みどころ

NYタイムズやロンドンタイムズのベストセラー作家リストの常連、ジェフリー ・ディーヴァーの「眠れぬイヴのために」。全く伏線に気づかず迎えた驚愕のラストは、鮮やかな背負い投げをされたようで爽快な気分です。

【物語は…】

嵐の夜、巧妙な手口でひとりの男が精神病院から脱走する。

その男の名は、マイケル・ルーベック。

残忍な殺人事件の犯人だが、精神を病んでいることで精神病院に収容されていた。

彼の脱走の目的は、裁判で彼に不利な証言をし有罪に追い込んだ一人の女性に会うこと。

郊外で暮す彼女を殺人鬼から守るべく、元警官と愛犬、殺人鬼の主治医、彼女の夫、それぞれがルーベックを探し始めるが…



暴風雨の中、犯人を老い続ける男達。

そして精神を病んでいるものの、抜群に知能が高いために様々な手口で囚人服を着替え、必要な物を調達し、民家に押し入り…そして少しづつ彼女の住む郊外の家に徐々に近づく犯人。

犯人が脱走したというのに、大切にしているバラ園の嵐対策にせいを出すヒロインには「早く逃げて!」とハラハラしながらも、ジワジワと犯人がターゲットに近づいてくる怖さも味わえます。

そして、「えっ!」を目を擦って二度見してしまった驚愕のラストの展開。

まさか、まさかという展開で、まったく最後まで巧妙に張られた伏線にも気がつかず、いきなり背負い投げをされたような衝撃を受けました。

そのどんでん返しっぷりには、爽快感すら覚えたほど。

やっぱり、ジェフリー ・ディーヴァーは上手いなあ~とため息をつかされる秀逸な作品です。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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