ぎっくり腰/ぎっくり腰の応急手当

年末年始の病院休診期間……急なぎっくり腰対処法

ぎっくり腰に結びつく可能性のあることが、年末年始には意外と多いようです。最近腰の調子が気になる人は、これまでの日々を振り返って早めの対策を。もし年末年始の病院休診中にぎっくり腰になってしまった場合は、自分でできる応急処置で乗り切りましょう。

檜垣 暁子

執筆者:檜垣 暁子

カイロプラクティック理学士 / 肩こり・腰痛ガイド

人によって違うぎっくり腰の予兆と衝撃

ぎっくり腰は急に襲ってくる腰痛で癖のように繰り返されるケースもあります

ぎっくり腰は急に襲ってくる腰痛で癖のように繰り返されるケースもあります

初めてぎっくり腰になった人の「あぁ、ついにぎっくり腰になってしまった!」というガッカリした気持ち……。特に初めてぎっくり腰の激痛が忘れがたい辛い記憶になってしまったという人もいます。

日頃、何となく腰に違和感があって、ふとした拍子に腰に激痛が走ったというケースもあれば、腰の不調は感じていなかったのに、突然腰にギクっと痛みが走り、体を動かせなくなるケースもあります。腰部を支える筋・筋膜や腰椎の関節、椎間板などがダメージを受けた可能性があり、痛みの感じ方や回復の速さにも個人差があります。

慌しい年末年始……こんなときに限ってぎっくり腰!?

はりきって大掃除をしたらぎっくり腰に!

はりきって大掃除をしたらぎっくり腰に!

1年の中でもとりわけ慌しい気持ちになる年末年始。1年の締めくくりである年末に向けて仕事が忙しくなる人は多いでしょうし、大掃除を始め、通常はないような家庭での用事も増えます。

心も体もスッキリと新年を迎えようと頑張った末に、無理が祟ってぎっくり腰に襲われてしまうというケースは、実は少なくありません。

過密スケジュールの中のぎっくり腰は気持ちも焦りますし、帰省や旅行などのイベントにも支障が出てしまうと気持ちの上でもショックでしょう。「一年の締めくくりで散々な目にあった!」「新年早々ぎっくり腰なんて、幸先が悪いなぁ」と、気持ちまで滅入ってしまう人の声も聞かれます。そのような暗い気持ちは、体にとってもいいことではありません。

痛みも強い上に、日常生活にまで支障が生じ、心身ともに参ってしまうぎっくり腰。特に忙しい時期だからこそ、できる限り回避したいものです。年末年始に多いぎっくり腰の原因・きっかけを知って、上手に対策をしていきましょう。予め問題がありそうな部分を解消しておくことで、ぎっくり腰予防にもつながります。

年末年始に多いぎっくり腰の原因・きっかけ

日常生活において、ぎっくり腰の原因につながることや自覚のできるきっかけの数は、多種多様で数えられるものではないと思います。ですが、似たような傾向でひとくくりにできるケースもあります。多く伺うケースを挙げてみました。

■溜まった疲労感・虚無感が原因で起きるぎっくり腰
年末年始は何かと慌ただしくいつの間にか疲労していることも

年末年始は何かと慌ただしくいつの間にか疲労していることも

年末年始の慌ただしさの中で疲労感は誰しも感じるものでしょうが、「この一年も忙しくてあっという間だったなぁ……」と今の疲労を一年間の積もり積もった疲れだと思い込んでしまった場合。意外に思われるかもしれませんが、充実感よりも疲労感や虚無感が勝ると、腰部の機能低下につながることがあります。この状態では、ふとした動作で腰を痛めることが増えます。

■いつも以上に集中! 机に長時間向かうことで起きるぎっくり腰
年末に向けて忙しくなる仕事のデスクワークや、年賀状への手書きメッセージの書き込みなど、机に向かう時間が長く、しかも休む間も忘れて作業に集中しがちなのもこの時期。姿勢による筋肉疲労のみであれば休息で早めに回復することが多いですが、もともと姿勢が歪んでいる人は、腰部への負担が増しがちです。

■年末の大掃除や引越しなどによるぎっくり腰
いつもよりも掃除をする範囲を広めて、念入りに大掃除に励む予定の人も多いでしょう。高めの棚の上を拭こうと腕を伸ばしたらギクっ!となることはよくある話。普段取らないポーズを取ることで、凝り固まっていた腰背部の筋肉が急に引き伸ばされて痛めてしまうことがあります。引越しでの荷物整理や片づけも同様のことが起こり得ます。

■風邪によって起きるぎっくり腰
寒くなり空気も乾燥するため、風邪を引きやすくなるのもこの季節。早く治そうと横になっていつもよりも寝ている時間が長くなると、腰や背中の筋肉の血流が低下することがあります。起き上がろうとした時にギクっと腰を痛めるケースも少なくありません。また、咳の衝撃も意外と大きいため、咳を繰り返すことで腰部への負荷が高まることもあります。くしゃみでぎっくり腰になることもあることは覚えておいてください。

■忘年会や新年会の忙しさで起きるぎっくり腰
飲み会が続くと胃腸や肝臓の調子を良好に保つのも難しくなる時があります

飲み会が続くと胃腸や肝臓の調子を良好に保つのも難しくなる時があります

忘年会や新年会のシーズンは、生活のリズムも乱れがち。さらに食べ過ぎ飲み過ぎによる胃腸の不調が加わると、姿勢的なアンバランスを起こすことがあり、これも腰の負担へとつながります。加えて睡眠の質が低下していると、疲労も回復しにくくなり、これも姿勢的な負担を高めてしまうために、ぎっくり腰リスクが高くなってしまいます。

■新年のおもてなし疲れによるぎっくり腰
配偶者の実家への帰省もそうかもしれませんが、お客様や親族を自宅などに招いて、新年をお祝いする人もいるかと思います。心身ともに疲れを感じる人も多いと思いますが、肉体的疲労よりも気疲れなどの精神的疲労の方が、腰部への過剰な緊張を維持させてしまう場合があります。おもてなしが終わってほっとしたのにもかかわらず、体の力が抜けない感覚があったら要注意です。

病院も休診中! 年末年始のぎっくり腰対処法・応急手当

腰に急な痛みを感じた場合、2~3日間は安静に過ごしましょう。腰の負担をやわらげるように楽な姿勢で横になってください。温めるのではなく、痛い部分に薄手のタオルを巻いたアイスノンを10分間ほど当てて冷却します。痛くても動けるからと入浴で温まると悪化するケースもあるため、寒い季節ですがシャワーで洗い流す程度にしておくと無難です。

以上がご家庭でできるぎっくり腰の対処法ですが、腰痛がやわらぐ姿勢がみつからない、2~3日たっても痛みに変化がない、腰痛が悪化していく、冷や汗が出る……といった場合は、他の病気が隠れている可能性もあります。通常の病院は休診の時期ですが、なるべく早めに医師の診察を受けることをお勧めします。
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