男のこだわりグッズ/鞄・財布・名刺入れ・キーケース

コンパクトなのにA4ファイルも入るブリーフケース

収納力が高いカバンは、旅行鞄からブリーフケースまで、それぞれに選択肢も多く、細かいニーズに応える製品が数多く出ていますが、大人の男性が仕事で使える小型のカバンは、まだまだ種類も少ないのが現状です。そんな、デジタル化で、日ごろ持ち歩く荷物が減った中、普段使いに最高のカバンを紹介します。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

小さなブリーフケースはまだまだ少ない

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トライオン「AFR124」1万6800円(税込) 色は、写真のネイビーの他、ブラックとチョコがある。ステッチが入っているのはネイビーだけ。

例えば、ガイド納富は、打ち合せや取材といった仕事の場合、ノートと筆記具と手帳、iPad miniとモバイルwifi、予備バッテリーとケーブルさえ持っていけば十分です。あと、本屋に寄って買ってしまった本が1~2冊入る余裕と、季節によっては折畳み傘が入れば文句なしです。ただ、通常のサイズのブリーフケースだと、大き過ぎるし、最近ようやく増えてきた、コンパクトな薄マチのカバンでは傘や単行本が入りません。それで、結局、薄マチのA4サイズのショルダーバッグあたりが、良く使うカバンになるのですが、服装的にショルダーバッグが似合わない時もあるし、ブリーフケース的な使い方ができて中には必要な物が全て入っているコンパクトなカバンというものの機能性やスタイルへの憧れみたいなものもあって、そういうカバンをずっと探していました。

時々、そういうサイズのカバンは見かけるのですが、サイズがコンパクトなのは、デザインがカジュアルなものか、やたらと多機能になってしまっているものが多く、普通にブリーフケース的に使えるものは、中々見当たらないのが現状でした。また、カバンはサイズが小さくなったからといって、劇的に価格が下がるものではなく、となると、大きめのものを買った方が荷物が多くても少なくても対応出来ると思ってしまうということもありました。ただ、コンパクトなカバンは持ち歩く際、とても快適なのです。電車で立っている時、カバンを手首に提げて、その手でスマホを見ながら、もう一方の手でつり革に掴まる、という場合や、歩きながらiPad miniを出し入れする場合など、必要最小限のモノだけを入れた小さくて軽いカバンのストレスの少なさは、大きなカバンでは代わりになりません。

小型ブリーフケース「AFR124」が傑作だという理由

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L字型に大きく開くが、下端にはマチが付いていて、荷物が零れ落ちる事もない。

野球のグローブ製作の老舗メーカーであり、グラブレザーを使ったカバンを次々と製作するトライオンには、「A114」というB5サイズの薄マチのブリーフケースがあって、ガイド納富もちょっとした外出などに愛用しています。これが本当に絶妙なサイズで、ノートと筆記具と手帳、iPad miniとモバイルwifi、予備バッテリーとケーブルがピッタリ入ります。近所での打ち合せには、これで十分ですし、旅仕事の場合など、旅行鞄の中に、このA114を入れておいて、出先では、このカバン一つで動きます。カバン自体も軽いし、でも、感じの良い革製で、TPOを選びません。冠婚葬祭にも使えるのが何よりの魅力です。ただ、これだと、あまりにジャストサイズ過ぎて、出先でほんの少し荷物が増えても対応出来ませんし、傘が入らないのは、季節によっては厳しいものがあります。これに、少しだけマチ幅があったらなあ、と思っていた所に登場したのが、「AFR124」というカバンでした。
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A4サイズのブリーフケース(それでもかなり小ぶりのもの)の上に乗せてみた。かなり小さい事が分かる。

「AFR124」は、「A114」のようなカッチリした革ではなく、もう少し柔らかいシボ革を使った、A4ファイルがギリギリで入るコンパクトなブリーフケースです。サイズはW350×H270×D40mmと、一般的なA4ブリーフケースより1回り以上、どうかすると2回りくらいコンパクトなので、パッと見にはA4サイズの雑誌やファイルは入らないように見えます。が、A4サイズはW297×H210mm、ファイルやノートの幅にしても、それにプラス数センチなので数値的には十分入ります。では、何故、通常のA4ブリーフケースの幅が400mm以上、高さが290mmくらいあるかというと、一つは縫い代の分と言いますか、製作上どうしても出てしまう、内側のサイズと外側のサイズの差ですね。あと、あまりにピッタリ作ると出し入れが不便になるといった理由もあります。

小さいのに沢山入るアイディアとデザイン

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A4ファイルサイズが余裕で入るが、入れてしまうとジャストサイズだという事が分かる。

「AFR124」では、カバンを箱状に作って、縫い代を最小限に抑えると同時に、開口部をL字状にすることでサイドが開くようにして、ピッタリ入っているA4ファイルなどもスムーズに取り出せるように作られています。それだけの事ですが、このサイズの違いが大きいのです。マチ幅も40mmというと小さいようですが、底は箱形に縫うのではなく、円筒状に縫われているので、マチはあるのに、大きな荷物を入れれば、マチが無いカバンのように、勝手にマチ幅が広がるので、結構大きい荷物にも対応します。ここでも、容量の割りにコンパクトに作る工夫が生きています。このアイディアと構造によって、実際の見た目からの想像を少し超える容量を持ち、「あれ、こんなに入るの?」という驚きが、サイズをさらにコンパクトに見せてくれるのです。
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折畳み傘にノート類などをギッシリ詰めても、スマートに収納。

マチ幅も40mmあれば、水筒や折畳み傘を収納可能。ノートなどの場合、厚手の綴じノート、ニーモシネA5のリングノート、ジョッター型ノートケース「Note Me」、iPad miniを入れても、カバンがパンパンになりません。先日、それにペンケース2個と手帳、名刺入れなどを入れて取材に行き、次々とカバンの中からアイテムを取り出していたら、「凄く入るんですね、そのカバン」と驚かれました。革が柔らかく、形状が考えられているので、形が崩れ難いのも、大容量に感じる要因ですね。L字状に開くのも、大きな荷物の取り出しやすさだけでなく、内部の見渡しの良さにも貢献していて、目的のものを探して手間取るという事もありません。内装が明るい色なのも良いですね。

ガイド納富の「こだわりチェック」

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柔らかくて長めのハンドルが使いやすい。革のムードも良好で、TPOを問わず持ち歩ける。

シボ革のグラブレザーは、かなりソフトで扱いやすく、経年変化で艶が出るのに傷が付きにくく、荒い扱いにも耐えるという、普段使いのカバンにピッタリの素材。素材的にはカジュアルになりがちな所をデザインでスーツにも合うようにまとめているのも上手いですね。ハンドル部分が柔らかく、長めにとってあって腕を通しやすいのも、小さなブリーフケースの使用スタイルを考えたスタイル。小さくて軽いからこそ、ちょっと手首に通したり、フックに引っ掛けておいたり、といった使い方をしたくなるものなのです。手への当たりも柔らかくて握りやすいのも好きです。
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この半円柱状の底部が、マチ幅をコントロールして、荷物の量に関わらずスマートに収納出来る。

内装は、デジタル機器や手帳が入れやすいマチ付きのポケットが二つとペンホルダーが二つ、ファスナーポケットが一つと、よくあるスタイルのようで、とりあえずポケットを付けておこう、というのではなく、何を入れるのかを想像した実用的なもの。個人的には、ペンホルダーをなくして、小さい方のポケットの幅を広げてあると、もっと良かったと思うのですが、それは個人的な趣味ですし、予備バッテリーと名刺入れとモバイルwifiがキレイに収まるポケットの構成は気に入っています。外側、把手下にある小さなポケットは、スマートフォンなどを入れる事を想定されているようですが、ちょっと浅過ぎて、デジタル機器を入れるのは怖いので、ガイド納富はメモ帳を入れています。

このサイズは、かなり汎用性が高いと思うので、マチ幅違い、素材違い、内装違いなどで、色々なバリエーションが出てくると楽しそうです。つい、自分なら、どんな感じに作ろうか、と、アイディアを考えたりもしてしまいます。そういう気にさせる、という意味でも、とても良いカバンなのだと思うのです。

<関連リンク>
トライオン「AFR124」の購入はこちらから
こちらは、「A114」の購入ページ
トライオン「A114」を紹介したガイド記事はこちら。
トライオンの旅行カバンにもなるビジネスバッグ「A125」のガイド記事はこちら
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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