建築家・設計事務所/建築家住宅の実例

漁村に溶け込むウィークエンドハウス[佐島の家]

都心に住む一家がほぼ毎週末に車で通う別荘です。木造3階建ての最上階からは佐島港が一望できます。

執筆者:川畑 博哉

住宅コンペで出合った建て主のKさんと建築家の溝渕一真さん。Kさん一家が都心からほぼ毎週末に車で通うこの別荘は、リゾート地と言うより漁村の匂いが漂い、以前どこかで見たことがあるような懐かしさを覚える小高い場所に建っています。

周囲に馴染む海辺の家


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外観
1. 南西側の外観。外壁は潮風に強い窯業系のサイディング。
2. 全ての窓をフルオープンにした状態。
3. 南側の外観。ピロティの東側に張り出しているのは倉庫。西側が玄関。
4. ピロティの遊び場。タタキの波模様はみぞぶちさんと担当のMさんが生乾きのモルタルに釘を使って描いた。


佐島港から緩やかな坂路を入ってゆくと、焦げ茶色の四角い家が現れます。最上階には横に伸びる開口があり、2階の正方形の窓は高さが不揃い。これらがウィークエンドハウスらしい楽しげな雰囲気を生み出しています。
1階にはセキュリティのために玄関と倉庫の扉以外に開口部はありません。しかし内側を白く塗られたピロティーで軽快な印象を与えます。ここは半分がガレージ、半分がブランコのある子供の遊び場になっています。
また1階玄関脇にシャワーや3階外部のデッキに蛇口を設けているので、台風の去った後に窓ガラスやサッシに付いた潮水を洗い流す事もできるのです。


◆建築データと建築家プロフィール


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