シンプル=最小限?
モノに振り回されない、居心地のいい暮らし……シンプルライフ
「最小限」って何が何個?
これが、実はとってもむずかしい。夫婦を例に考えてみましょう。妻は、夫がことのほか大切にしているクラシック・レコードのコレクションを、「あんな汚いアナログ盤を、後生大事にしちゃって……。場所ふさぎよ! 売るとか、捨てるとか、すればいいのに……」と、内心快く思っていません。
夫はといえば、「よくまあ服ばっかり、あんなに集めるもんだ。バブル時代のスーツ、いい加減捨てようよ……もう絶対、入らないって!」
こんな風に、人生をシェアしている夫婦でさえ、無駄なモノ、必要なモノは異なっています。
「最小限」は一人ひとり違う
他人の持ち物は、えてして無駄に見えるものです。必要最低限なんて、住んでいる土地や体質、所属する社会層によって、千差万別に変わるもの。「お皿は何枚、靴は何足……」なんて、予め決まっていて、それに従ってさえいれば、シンプルライフが完成するならラクですが、実際はムリ。万人共通のシンプルライフのスタイルなんて、どこにもありません。「シンプルライフ」=「ちょうどいい暮らし」
シンプルライフというと、モノが少なければ少ないほどいいように思ってしまいますが、それでは単なる我慢大会になってしまいかねません。シンプルライフとは、「モノのない暮らし」ではありません。「モノに振り回されない暮らし」なのです。モノに振り回されることがないなら、どんなに沢山のモノを持っていてもいいのです。ただし、それは多くの場合、とても難しいことのはずですが。
自分で見つけるシンプルライフ
つまり、シンプルライフで大切なことは、モノの数ではなく、- 足りないモノも、過剰なモノもない、自分にとってちょうどいい規模の暮らしであること
- 心と体が健康で、リラックスできる暮らしであること
このサイトでは、一人ひとり皆違う私たちが、一人ひとりのサイズに合った、ちょうどいい暮らしを考えることを通じて、質の高いシンプルライフを考えていきましょう。