少額投資非課税制度（NISA）
来年2014年から少額投資非課税制度（NISA）が始まります。いままで、まったく投資をしてこなかった方が投資を始める大きなチャンスです。NISAは年間、100万円までの投資については非課税になる制度で、対象商品としては、株式、上場投信（ETF）、不動産投信（REIT）、株式型投資信託です。今回は、日本で一番「ありがとう」といわれる○○○を目指す会社を紹介します。
○○○って何？
実は、葬儀社です。ということで、今回ご紹介するのは、名古屋が本拠地の葬祭会館を運営するティア (<2485> 東証2部)です。
【2485】 ティア (東証２部)
ティア ＨＰ
経営理念である「哀悼と感動のセレモニー」「日本で一番『ありがとう』と言われる葬儀社」をスローガンとして、葬儀の施行全般を請け負っており、忌明け法要や、墓石の販売なども行っています。また、一般企業などを対象に、葬儀会館運営のフランチャイズ事業も展開しています。
■株式データ 11月26日終値基準
株価1,098円
単元株数 100株
予想PER（連）18.52倍
PBR（連) 3.48倍
予想配当利回り 0.91％
時価総額 約100億円
■株価の推移
ティア 日足株価チャート
■注目ポイント
その1 右肩上がりの顧客数
厚生労働省の最新の将来推計人口によると、死亡人口は今後、10難関にわたり年平均2.0％で増加し、その後も増加傾向が継続。2040年のピークには、2012年の123万人から1.36倍の水準の166万に達すると推計されます。死亡者が増加すれば、当然葬儀件数も増加することになり、業界の顧客数が増大することになります。
その2 競合動向
2013年9月期の直営店の葬儀件数が6892件、FCを入れても約9千件です。全体の死亡者数約120万人から考えても、シェアは1％に満たない状況です。葬祭業界は、圧倒的に零細な企業が多く、葬儀の9割以上が家族経営での葬儀社で行われています。しかし、葬儀費用の平均額が10年以上前には300万円を超えていたものが、家族だけの葬儀の普及、大家族の減少などや、同社などの明朗会計の低価格（平均約110万円程度）の存在によって、1件当たりの価格が大きく低下しており、約8千の事業所が約300件づつ倒産・転廃業などで減少しています。
ティア 葬祭会館
大きな競合企業はなく、零細な個人経営の葬儀社のシェアを奪う形で安定的な成長が望めそうです。但し、人材育成が重要なため、大量出店が出来ないので、急速な成長は難しいでしょう。
その3 ティアの会
同社のユニークな営業手法は、「ティアの会」です。これは、月々の掛金・年会費が一切不要で、お値打ちにご葬儀ができるお得な会員制度です。1万円ぽっきりを支払って会員になるとティアカードが貰え、ティアカード１枚でご葬儀1回限り有効で、家族・友人誰でも使用可能だ。会員特典として、全ての特典を活用すると、50万円以上もお得に葬儀を行うことが可能です。
生前入会が原則なので、将来の葬儀のために、入会する人が多く、見込み客の大きな囲い込みの武器となっています。同社で葬儀を行った関係者が、同社のサービスを気に入って、「ティアの会」の会員になる比率は9割を超えるそうです。現在、会員数は、毎年2万人程度増加し、約22万人に達しています。将来的には、同社で葬儀を行う見込み客といえるでしょう。
右肩上がりに顧客が増加する上に、業界内のシェアが増加する上、大きな競合相手がいない特殊な業界です。
現在の時価総額が約100億円で東証2部上場なので、一部の小型株ファンドしか機関投資家の買いは期待出来ない状況です。今後安定的な成長が望めるため、時価総額の増大とともに、個人投資家から機関投資家への株式の移動が更に、株価上昇を加速させそうです。
ティア 株主優待
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