子供の教育/勉強できる子どもとできない子ども違い

ケアレスミス・計算ミスは病気じゃない! ミスをなくす対策5つ

ケアレスミスや計算ミスを本人の性格のせいにしたり、病気ではないかと心配したりしていませんか? お子さんのケアレスミスが多くて歯がゆい思いをしている方に、ケアレスミスや計算ミスの対策法と減らし方をご紹介します。

西村 創

執筆者:西村 創

学習塾・個別指導塾ガイド

ケアレスミス・計算ミスが多いのは病気や性格のせいではない!

ケアレスミスを本人の性格のせいにしていませんか。お子さんのケアレスミスが多くて歯がゆい思いをしている方に、ケアレスミスを減らして成績を上げる方法を紹介します。ケアレスミスを減らせば、成績が劇的にアップします。
 
<目次>
 

ケアレスミス・計算ミスが及ぼすテストへの影響は大きい

ケアレスミスの影響は想像以上に大きい

ケアレスミスの影響は想像以上に大きいのです

例えばテストで1教科2問、3問ケアレスミスしたとします。2、3問の配点は10点から15点程度。これが4教科だと合計40点から60点の減点になります。進学塾の成績最上位クラスと成績最下位クラスの模試の総合平均点の差がだいたい「60点」くらいです。ケアレスミスの有無が成績を大きく左右します。

それだけではありません。「60点」というのは入試ではだいたい1教科分の合格最低点です。1教科の2つ3つのケアレスミスが、テスト1教科分の点数になってしまうのです。入試ではいわゆる「頭のよい子」よりも、「ケアレスミスをしない子」が有利です。
 

ケアレスミス・計算ミスをなくせば成績は大幅アップ

逆にケアレスミスがなくなれば、成績を大幅にアップさせることができます。そしてそれはちょっとした工夫で実現できます。ケアレスミスをしない正確さは大学受験や就職活動のエントリーシート作成、将来就職後の仕事でも必要な「スキル」です。スキルなので、誰でも身につけることができます。
 

ケアレスミス・計算ミスの対策と減らし方5つ

それでは以下、すぐに実践できそうなものを5つご紹介します。
 

ケアレスミス対策1. 過去のケアレスミスパターン集を作る

最近受けたテストをかき集めましょう。そして、ケアレスミスをした問題をチェックしていきます。ある程度数がたまったら、どんな問題でどんなケアレスミスをしたかを書き出して、リスト化していきましょう。そうすることによって、自分のケアレスミスの傾向を自覚することができます。

例えば、次のようなケアレスミスをしていないでしょうか。
  • 「あてはまらないものを選べ」と書かれているのにあてはまるものを選んでしまった
  • 「文章から抜き出して答えよ」と書かれているのに、1文字異なって書いてしまった
  • 「0」を多くつけてしまった
  • 字が雑で読み取ってもらえなかった
おそらく同じようなミスをくり返しているはずです。ケアレスミスの傾向を知ることで、対処の仕方が見えてきます。

ケアレスミスには、目を背けたくなりますよね。そして、「これはケアレスミスだから、つぎは大丈夫」と軽く考えがちです。でも、また同じようなミスをやっちゃうんですよね。ケアレスミスパターン集を作って、客観的に把握できる状態にしましょう。
 

ケアレスミス対策2. テストで見直しの時間を作る

テストで答えを出すのを急ぐあまり、ケアレスミスをしてしまうこともあるでしょう。そんな場合、テストでは時間のかからない比較的やさしい問題から解いてください。やさしい問題を解き終えて、難しめの問題にトライする前に、今まで出した答えを改めて見直す習慣をつけるといいでしょう。難しい問題は後回し。難しい問題に時間を使ってしまうよりは、簡単な問題で点数を落とさないように見直しをする方が点数が結果的に高くなります。簡単な問題でも難しい問題でも、さほど配点は変わりません。
 

ケアレスミス対策3. 見た目にわかりやすくチェックをする

問題文中のポイントとなる部分に線を引いたり、丸で囲んだりして、見た目にわかりやすいようにします。人間の脳は錯覚、勘違いを起こすようにできています。それを防ぐために、問題文の要注意ポイントにチェックをしてから、答えを考えるクセをつけるとミスを減らせます。
 

ケアレスミス対策4.「指置き確認」を徹底する

解答欄に答えを書き込んだら、問題文にチェックしたところに手に持ったペンの先を置き、もう一方の手の人差し指を書き込んだ答えに置きます。見比べて間違いがないかを照合させます。電車で車掌がよく「○○よし!」と指さし確認をしています。それと同じですね。ばかばかしいほど見直しをする、それがミス撲滅につながります。
 

ケアレスミス対策5. 書いた答えをあせって書き直さない

テスト時間の終了が迫ったときに発見した「間違い」には要注意。あせっているときに見つけた間違えは、実は間違えていない可能性が高いです。せっかく正しい答えを書いたのに最後に書きかえてバツになってしまった、ということがあるはずです。書き直す前に、もう一度問題と自分の出した答えを照らし合わせて確認をしましょう。

さて、いかがでしたか? ケアレスミスはちょっとした工夫で防げます。成績アップのきっかけにしてください。



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