テクノポップ/テクノポップ関連情報

世界のエレクトロ男女ペア~フランス編

「世界のエレクトロ男女ペア」対談、英国編に続き、第3回はフランス編。 Daft Punk以降、エレクトロ王国となっていますが、80年代からフランスは男女ペアで輝いていました。結果、やけに充実した内容となっています。最近のエレクトロ男女ペア(主に松見さん担当)から80年代のペア(主に僕の担当)まで掘り下げていきます。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

フランス

ガイド:
ヨーロッパの旅、英国に続き、フランスに移動しましょう。なにかと英国と比べられる事が多いフランス、人口は6,500万人ちょっとで少しだけ上回っています。音楽的には、英国には及ばないものの、シャンソンやフレンチポップ(この二つの定義は微妙ですが…)を愛好する日本人も少なからずいます。フランスのエレクトロ男女ペアと言えば、やはり年のせいで、僕は古いユニットばかり思い浮かんでしまいます。 最近のものとなると、これが意外と見つからない。フレンチエレクトロは、男性二人はいっぱい出てくるんですが…Daft Punk、Justice、Cassiusとか。

Tomorrow's World

松見:
tomorrowsworld

Tomorrow's World

フランスの男性2人組と言えば、Air(エール)もいますね。 そんなAirの片割れであるJean-Benoît Dunckelは、イギリスのニューウェイヴ系バンドNYPC (New Young Pony Club)のキーボーディストとして活動していた(2012年に脱退)Lou Hayterとタッグを組んでTomorrow's Worldとしても活動しています。

So Long My Love (YouTube)
Tomorrow's World (Amazon.co.jp)

 

ガイド:
Airは大好きで、NYPCも知っていますが、このユニットは知りませんでした。フランス男子とイギリス女子という組み合わせは、Gainsbourg & Birkinみたいですね。

Jupiter

松見:
最近は"Kitsuné発"のアーティスト強しという印象です。 レーベルからリリースされるコンピレーションアルバムは多くの新進アーティストを知る入口というか、登竜門的な役割を果たしているように思えます。まずはそこから2組ほど。

ガイド:
僕もKitsunéは、最初のコンピから結構聴いています。最近は、『Kitsuné America』というコンピもあったり、フランスに限りませんが、不思議にレーベルのテイストはぶれませんね。

松見:
juicyjuicy

Juicy Juicy

はじめに紹介するのは2008年結成のエレクトロファンクデュオJupiter。メンバーはフランス出身のAmélieとイギリス出身のQuarlesのカップルで、ロンドンで出会い、現在はパリを拠点に活動中とのこと。 2011年にリリースされたシングルはその名も「Saké」、ジャパニーズカルチャーをふんだんに取り入れたミュージックビデオも含めて非常にユニークな楽曲です。

Saké (YouTube)
Juicy Juicy (Amazon.co.jp)

 

ガイド:
Jupiterは僕も知っています。Kitsunéのクリエイティブ・ディレクターは、Masaya Kuroki(黒木理也)さんですから、その辺りからも日本ネタというのは自然な流れですかね。

 

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