食事ダイエット/食事制限ダイエット

「減塩ダイエット」の効果とは? 痩せる理論と実践方法

今回は、減塩ダイエットの痩せ理論や、塩分を控えてもストレスなく美味しく食事を摂ることができるコツなどをご紹介したいと思います。ダイエットには糖分や脂肪分を控えることが大事なのはもちろん、塩分を控えることもダイエット効率を高めるものです。

和田 清香

執筆者:和田 清香

ダイエット・ボディケアガイド

「減塩ダイエット」効果でみるみる痩せ体質に!

減塩ダイエットの効果

減塩ダイエットの効果


ダイエットには糖分や脂肪分を減らすのが最も効果的だと思われていますが、塩分を減らすこともダイエットに有効なことをご存知ですか?

そこで今回は、塩分を控えた食生活をおくるダイエット「減塩ダイエット」の痩せ理論や実践方法をご紹介していきたいと思います。  

塩分が多い食事は太る? 

塩を控えてむくみ知らず&痩せ体質に!

塩を控えてむくみ知らず&痩せ体質に!


もともと日本食というのは塩分の高い食事が多いものです。そのせいか、欧米諸国の1日の塩分摂取量10g未満なのに対し、私たち日本人は平均13.5g摂取しているとの報告がありますので、欧米諸国に比べて私たち日本人は塩分を摂り過ぎる傾向にあるのです。

しょっぱい食べ物を食べると喉が渇くものですが、これは塩分(=塩化ナトリウム)を摂取することで取り込まれたナトリウムの濃度を下げるために水分を取り込もうとカラダが本能的に機能しているからです。

塩分(ナトリウム)は、鉄やカルシウムと同様ミネラルの仲間で、適量を摂ることでカラダの調子を整える働きがあり、多すぎても少なすぎても好ましくありません。ただ、私たち日本人にとってナトリウムは不足することはほとんどなく、むしろ摂り過ぎが心配される成分。

通常、水分はたくさん摂っても余分な分は尿として排出されるのですが、塩分(=ナトリウム)が過剰になると、身体の中に水分をため込もうとして余分な水分が排出されにくくなり「むくみ」の症状が出たり、体重が増えるというトラブルが発生します。

「食べ過ぎたわけでもなく、高カロリーのものを食べてもいないのに体重が増える」という場合は特に、塩分の摂り過ぎで水分が過剰に溜め込まれてしまうことを疑ったほうが良いかもしれません。
 

「減塩ダイエット」の痩せ理論

■カラダから余分な水分が抜けて痩せる&代謝アップ

塩分を多くとると血液中の塩分が増えます。すると、腎臓が塩分濃度を薄めるために、身体から水分が出て行くのを防ごうと働くので体液量が増える、もちろん体重も増えるというわけ。

逆に、塩分を控えることで体液が減り水分が体の外に排出されやすくなるので体重も減りやすくなる。また、カラダの中から余分な水分が抜けることで代謝もスムーズなり、それが脂肪燃焼しやすいカラダ作りにも役立つというわけです。

■お通じが良くなって痩せやすくなる

後ほど詳しい実践方法を説明しますが、「減塩ダイエット」では水分を多く摂るように心がけるので、それだけでもお通じがスムーズになります。

また、減塩ダイエットで塩分を体外に排出しようとするとカリウムという成分も一緒に排出されます。カリウムは筋肉弛緩側に働く作用があり、カリウムが過剰になると筋肉が収縮しにくい状態となり、逆にカリウムが欠乏すると筋肉が収縮しやすくなるため筋肉の流量が弱くなることでお腹の筋肉も緩くなり、お通じが良くなるケースもあります。

■ ムダな食欲が抑えられる

塩分が多いメニューだと、ご飯などの炭水化物を必要以上に食べてしまったり、喉が渇いてビールやジュースを飲み過ぎるなど、カロリーオーバーになりやすいもの。

塩分を控えることで、ムダな食事や間食を無理せず我慢することができ、楽々ダイエットができるというわけです。
 

「減塩ダイエット」の実践方法

スナック菓子や加工食品は×

スナック菓子や加工食品は×


1 味の濃いものは控える

一番大事なことは、体から出る塩分>体に入る塩分を意識することです。

特に塩分の多いスナック菓子やカップラーメンは禁止、加工食品、漬物、珍味なども止めましょう。また、料理する際も醤油、塩、味噌といった調味料の量を極力控え、薄味の食事を心がけましょう。

2 水分を多く摂る

意識して水分を摂ると、最初は水分が塩分の多い体に吸われていくのでむくみを感じるかもしれません。ただし、体内の塩分の濃さが薄まったところで塩分の排出が加速するので、そうなるとむくみもどんどん取れて、むくみにくい体質になります。

1日1.5~2リットルぐらいを、一気に飲み干すのではなく、少しずつこまめに飲むようにしましょう。

3 カリウムの多い食材を意識して摂る

利尿作用の高いカリウムを摂取することで、そのカリウムに体内の塩分が釣られて体外に排出されやすくなります。

カリウムの含有量が多い食材として、バナナ、干し柿、アボガド、干しひじき、ほうれん草、枝豆、サツマイモ、ブロッコリー、キウイ、納豆、春菊リンゴ、イチゴカボチャ、ニンジンなどがオススメです。
 

「減塩ダイエット」で効果を出す、成功のコツ

スパイスやハーブを活用しよう!

スパイスやハーブを活用しよう!


塩分を控えめに薄味にすることで食欲を抑え、食べる量を減らすことができますが、塩分の少ない料理は正直あまり美味しくないですよね。

そこで、減塩調味料などを活用するのも◎。ただし、減塩だからと言って使いすぎると結局は塩分を多くとることになるので、使用量を守って調理しましょう。

また、味にアクセントをつけるのも塩分控えめの料理を美味しくさせるコツです。スパイスやハーブ、唐辛子、香味野菜(にんにく、生姜、ネギなど)を活用することで、塩分控えめでも物足りなさを感じることなく、美味しく頂くことができますよ。

さらに、最近ではスプレー式の醤油などもあるので、ドボドボと醤油をかける癖のある人などにはオススメです。

「減塩ダイエット」は、痩せやすいカラダをつくるだけでなく、むくみにくい体質になったり、生活習慣病の予防にもなります。糖分や脂肪分を控えるのと同様に塩分にも気をつけると、より一層ダイエット効果がアップすると思います。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ダイエットは個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮したうえで、正しい方法でおこなってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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