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イケアに教えてもらった、ぐっすり眠れる寝室の作り方(3ページ目)

これから年末に向けては何かと忙しく、疲れがたまりがち。疲れを癒やすためにはしっかり眠るのが大切です。睡眠不足を放っておくと、疲れはどんどん蓄積されてしまいます。快適な新生活のカギは寝室にあり。イケア直伝、眠りの質を改善するための環境の整え方をご紹介します。

くろだ あきこ

執筆者:くろだ あきこ

インテリアショップガイド

機能に走りがちな日本、インテリアも重視する欧米

調査の結果、東京の人が睡眠改善のために努力していることも見えてきました。季節に合わせて寝具を取り換えている人は6割を超え、5都市では断トツの1位。これが、寝具の寿命に合わせた買い替えとなると、ロンドンでは50%の人が製品寿命を意識しているのに対し、東京では10%台と最低。自分や家族の睡眠に適した寝具を選ぶ意識も、これまた東京が最下位。

しっかり眠れるベッドルームのつくりかた

日本の夏は蒸し暑いから、掛け布団を使い分けるのは普通に行いますよね。でも、寝具そのものがダメになる時期には無頓着ということが分かりました。ちなみに、マットレスの寿命は5~10年程度と言われています。時々上下を入れ替えたりすると長持ちします。敷布団の買い替えは5年が目安ですよ(画像提供:イケア・ジャパン)


ただ、一旦買い替えると決めれば機能にこだわる人は多いようで、イケアの広報さんに聞いた話では、「イケアで寝具を選ばれる方は、自分の身体に合ったマットレスを吟味されている傾向があります」とのこと。

他の都市と大きな違いが出たのは「寝室の環境を整える」と答えた人の割合です。ロンドンで約30%、ニューヨークとパリが26%程度、ストックホルムが13%とやや少なめですが、日本は、なんとわずか4%台。良く眠れるようにするためのアプローチが異なるんです。もしかすると、「環境を整えること」が良く眠れるかどうかに影響しているのかもしれません。

ちゃんと眠れる環境を作るには

しっかり眠れるベッドルームのつくりかた

テレビやパソコン、スマートフォンなどの強い光を目にすると、脳が「まだ明るい」と判断してしまいます。「もう寝なきゃ」と焦ってベッドに入っても寝付けない人が多いのは、脳が、昼間急に暗いところに入ったくらいの感覚でいるからなんですって。リビングにいるなら、メインの照明は切って、フロアライトの明かりをオン。部屋を段階的に暗くすれば、自然と眠気も訪れます。寝室は、ベッドサイドに雰囲気の良い照明をセッティングするのがおススメ!(画像提供:イケア・ジャパン)

現代においては夜も明るいのが当たり前ですが、そんな暮らしはここ100年くらいの話。日の出とともに起き、徐々に日が暮れて暗くなれば眠るのがヒトとしてのリズムで、暗くなってくると眠る準備が整います。

良い睡眠のためには、就寝1~2時間前から徐々に照明を暗くしていくのが良いと言われます。そういえば、欧米の夜は暗い。ホテルの客室は、日本のそれとは比べ物にならないほど落ち着いた、ほのかな明るさ。つまり、夕方を過ぎたら眠りに入りやすい環境がちゃんと作られているんです。

寝室は間接照明で、ホテルの客室のような雰囲気を高めてみるのがおススメ。また、明るさや暗さだけではなく、肌触りの良いシーツを使ったり、リラックスできるルームフレグランスを用意するなど、リラックスできそうな小道具もぜひ試してみましょう。

次のページでは、寝具選びのコツをご紹介します。

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