マレーシア/マラッカ

マレーシア人で賑わうジョンカー通りの夜市/マラッカ

マラッカ、ジョンカー通りの夜市(ナイトマーケット)は楽しい! 毎週金~日に開催され、地元のマレーシア人で大にぎわい。マレーシアという異国にいるにも関わらず、まるで日本の夏祭りのような懐かしい雰囲気に心が躍ります。

古川 音

執筆者:古川 音

マレーシアガイド

ジョンカー通りは週末がおもしろい!

ジョンカー通り、夜市

ジョンカーとは、オランダ語でジェントルマン見習いという意味。昔、お金持ちの使用人たちがこの通りに住んでいた

マラッカの週末のお楽しみといえば、毎週金~日曜に開催されているジョンカー通りの夜市(英語ではナイトマーケット、マレー語ではパサマラムという)。ちなみに近年では、ジョンカー通りのことを「ジョンカー・ウォーク」とも呼ぶそうです。

夜市の楽しみ方は人それぞれで、マラッカのおいしいご飯を食べ歩いてもよし、まつ毛強制グッズやカラーコンタクトなど「なぜこんなものがここに売ってるの?!」というオモシロ系の露店をのぞいてニヤニヤしてもよし。

最初にハッキリ言ってしまいますと……夜市に大したもんは売ってません。グルメ通がうなるような素敵な料理もありません。でも、すごく楽しいんです! なぜなら、地元の人に紛れて、地元の人のいつもの週末を体験できるから。彼らの笑顔を眺めながら、彼らが食べる料理を、彼らと同じ空間で味わうこと。それはマレーシアそのものを体験していることなのです。

ちなみに、ジョンカー通りの夜市をたっぷり楽しみたいなら、プラナカン様式で有名な「ホテル・プリ・マラッカ」の宿泊がおすすめ。歩いて3分で帰れる最高の立地です。

夜市グルメはこのあたりを攻める!

ジョンカー通り,点心

直径1メートルはあろうかと思う巨大蒸籠で蒸されている点心

ぷらぷら歩きながら食べるのにぴったりなのは点心。日本のたこ焼きのように、串で刺して食べます。豚焼売、海老焼売と味は色々ありますが、味よりも、ホカホカに湯気が出ているのを選ぶのがコツ。

ニョニャちまき

ニョニャちまき。ねっとりもっちりの食感にハマる。1個4~5リンギ(120~150円)

ニョニャちまきはマラッカ名物。具は、豚のミンチ肉と冬瓜の砂糖漬け。これがコリアンダーの爽やかなスパイスで味つけされているのが特徴です。まるでインクを垂らしたような鮮やかな青色がごはんに付いていますが、これがニョニャちまきの最大の特徴。花びらでつけた天然の色です。ご飯に青?!と初めての人はギョッとするかもしれませんが、無味無臭なのでご安心を。じっくり眺めてから召し上がれ。

 

オタオタ

オタオタ露店の店主が、徳光アナウンサーにそっくりだった

そしてオタオタ。これはマラッカに程ほど近いジョホール州のムア地方の名物。看板に「ムアのオタオタです!」とアピールしていました。魚のすり身をスパイシーなチリソースで味付けし、バナナの葉っぱに包んで炭焼きしたもの。ピリッと辛めのマレーシア版かまぼこです。 

 
カッチャイスイムイ

マレーシアの中国系レストランでも飲めるカッチャイ・スイムイ。1.5リンギ(45円)

飲みものは、柑仔酸梅(カッチャイ・スイムイ)という甘酸っぱいジュースをどうぞ。シーカーサーによく似たジュースに、乾燥させた梅干しを入れて味のアクセントに。甘すぎず、爽やかな酸味が効いていて、暑さにバテた体をす~っと癒してくれます。

 
サトウキビジュース

搾りたてのサトウキビジュースは天然の甘さ。マレー語でアイル・テブー

目の前でサトウキビをぎゅーっと絞ってくれる生搾りジュースもおすすめ。南国ならではの搾りたて、鮮度は抜群です。もくもくとサトウキビを絞り続けるおじいちゃん。きっと何年もここで店を開いているんだろうなぁ。

 
ジョンカー通り

お鍋やタッパ―をテーブルの上にたくさん並べている店主

自宅で作った鍋をそのまま持って来て店を開いている店主もいます。経験上、こういうお店の料理がおいしいです。先日訪れたときも、写真のおばちゃんの店はあっという間に人だかりになり、1時間後には売り切れゴメン、ということで、帰宅していらっしゃいました。

 
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